DIYメンテナンスのページ(ZZR1400編)
ZZR1400ABS関係のメンテナンス記録です
お約束ですがDIYはあくまで自己責任にて

・悲しみの転倒修理
 序章.ことの始まり

 (1ページ目)
 1.シート後部の小さな切れの修理
 2.フロントブレーキのタッチ改善(エア抜き)
 3.カウル内張右側のツメの再生

 (本ページ)
 4.マフラーの転倒傷を目立たなくする
 5.ウインカ取り付けステー部分の修理(PP材の修理)
 6.エンジンスライダー取り付け
 7.リヤウインカ取り付け
 8.リヤカウル左右のエンブレム貼り付け

 (3ページ目)
 9.全塗装(オレ102さんに委託しています)

 (4ページ目)
 10.各部点検、組み立て(後側)

 (5ページ目)
 11.各部点検、組み立て(前側)
 12.試運転、そして完成!


 4.マフラーの転倒傷を目立たなくする
  マフラーはバイクの構成部品の中でかなりのウエイトを占めています。
  これに傷があるのは所有欲という点でモチベーションが下がってしまいます。
  いい加減な扱いになり、運転も雑になる→事故を起こす
  という悪循環に陥りかねないので交換か修理をします。

  ですが・・・純正マフラーは片側約9万円もしますので、簡単に買えません(汗)

  社外品も考えたのですが、予算的に今は厳しい。
  傷着いたまま我慢してボーナス出たら考えるか・・・とも思ったのですが・・・

  以前、雑誌で読んだのだと思いますが・・・

  ”マフラーに着いた転倒傷は、ヤスリで磨いて整えると比較的綺麗に仕上がる”

  ・・・と。
  それを覚えていたのでBAKUと、いきつけのバイク屋さんの磯子カワサキで聞いたところ、

  ”削って凸凹を慣らすくらいしか方法はない”

  ・・・と、聞いたのでどうせもう捨てるか我慢して使うしかない部品なのだからやっつけてしまおう!

   傷+凹みでとても悲しいマフラー・・・

  試しに手持ちの棒ヤスリでごりごりと力を込めて擦ってみたところ・・・ 

   おお。案外綺麗になるではないか!

  これなら充分いけそうです。では凹みは無視して磨いてみましょう!

  さすがに全ての傷を手作業でゴリゴリやるのは非効率的なので・・・

   じゃーん! 秘密兵器登場!
  ジスクグラインダーです。
  #なかぢさんに借りた(^^; いつもありがとうございます。

  これにホームセンターでクロスサンダー(台所スポンジのスコッチブライトの磨き面のようなもの)
  の荒目、細目、
  仕上げ用にオフセットサイザル(布バフの一種)を購入。

  防塵めがね、革手袋、長袖など防備をしっかりとして作業開始です。
  まずはクロスサンダーの荒目で傷の部分をガシガシ磨いていきます。

   こんなに傷だらけの右マフラー(T T)

  軽い力で押さえつつ、傷のある周囲をまんべんなく磨いて傷全体をならしていきます

   思ったよりも綺麗になりました(^^)

  凹んでいた端の部分は薄くなっていたので少し穴が開いてしまいましたが・・・
  ここは単なる飾りのキャップの部分だから大丈夫でしょう。
  ダメならBAKUで頼んで肉盛りしてもらうか・・・

  傷が綺麗に消えたら、細目に交換して荒目で磨いて出来た傷の箇所をまんべんなく磨いていきます。

   ヘアライン仕上げだったらこれでも充分かも?

  この時点でもかなり綺麗に磨き上がっています。

  仕上げにオフセットサイザルに研磨剤を着けて磨きます。

   オフセットサイザル
  ピンクの研磨剤を回転させたサイザルにちょんちょんと軽く押し当てて付着させてから磨きます。

   ピカピカになりました(^^)

  このサイザルって工具屋さんのHPとかで評判は聞いていたけど・・・
  ここまで凄いとは。

  仕上げは、WAKO'Sのメタルコンパウンドを使い手で磨き上げて、長持ちワックスをかけておきました。

   最後は車体に着けて仕上がりの確認

  右側はハデに擦り傷が着いていたので凹みがどうしても消えませんがそれでもかなり綺麗になりました。
  ちなみに、傷の少なかった左側は遠目では解らない位まで綺麗に出来ました。

   これなら全然OKです!(^^)v

  立ちゴケ程度ならこのやり方で綺麗になりますね。きっと。

 5.ウインカ取り付けステー部分の修理
(PP材の修理)
  傷だけで大丈夫だと思っていた右後ろのウインカーも折れていました(T T)
  裏側の部分だし、破片は全てありますし、きっちりと接合すれば補修跡は気にならないのでここは修理します。

  ・ウインカーレンズと本体を分離します。
   このときにウインカーレンズ部分のシールスポンジを綺麗にはがして溝にはめておきます。

  ・割れたステー部分を修理します。

    材質表示を確認
   材質表示がPPと書いてあり、この材質はプラリペアは上手く使えないので別の方法で接着します。
   使う道具は以下のものです。
   ・瞬間接着剤
    割れた部品の仮止めに使用します。
   ・ハンダゴテ
    溶着させて接着?密着?させます。
    プラスチックをこねるため、コテ先が痛みますのでハンダ用とは分けましょう
   ・ホチキスの針
    割れた箇所に埋め込んで補強に使います。
    クリップ等の針金でもOK。

   まずは、割れた部品どおしを瞬間接着剤を端の方にちょっとだけ着けて仮固定します。

    仮止めしたステー部分

   瞬間接着剤で仮止め後、割れた部分をハンダコテを使い溶着していきます。

    コネコネコネ・・・


   割れた箇所の両面からコテを当てられればこれだけでほぼ完璧に近い強度が出ますが、
   今回は裏側が当てられないのでホチキスの針を3箇所位埋め込んで溶着させてみました。

    

   これでねじるような力を加えても大丈夫な位強度が出ました(^^)

  ・ウインカーレンズの傷を修理します

    路面と擦れてしまった傷
  
   棒ヤスリで傷をおおかたならしてから、
   600番、1000番、1500番、2000番の耐水ペーパーで水を付けながら磨いていきます。

    ペーパーで磨いたところ

   細かい傷で透明感が無くなっていますので、最後はコンパウンドを用いてツヤを出します。
   コンパウンドは極細目が良いでしょう。
   #模型用のコンパウンドでも良いと思います

    頑張って磨きました

   元通りに組み立てて完成です。

    
   深く付いた傷は残念ながら残ってしまいましたがあまり目立たないのでこれならOKです。

 6.エンジンスライダー取り付け
  これだけ酷く転倒したにも関わらずダメージが抑えられていたので今回も装着します。
  正直、車のフェンダーポール(俗称ヘタクソ棒)と同じでカッコ悪いですが・・・
  背に腹変えられませんので。

   安かったので今度はデイトナ製をチョイス

  06〜07の適合でしたが、フレーム周りは変わっていないので08モデルでもボルトオンです。

  これの取り付けをしたところ・・・
  左側は特に問題なく装着できたのですが、右側が妙に固く工具で強く締め込まないと入っていきません。
  位置がずれているのかな?と思い、エンジンハンガーをフレームから外してみたところ
  このフレーム側のボルトも妙にきつい感じ。

  じ〜っと外したボルトを見てみると・・・

   ボルトが曲がってますがな・・・(T T)

  スライダー取り付けのエンジン側のねじ山も転倒の衝撃によるものと思いますが、
  ねじ山が痛んで部分的に伸びており、これが原因で最後まで入らない様子。

  ヘリサートとかをすればいいのですが、そんな工具は持っていないので・・・

  CRCをねじ山に塗り、何回かボルトを締め込んで山を慣らしてみました。
  かなりねじ山のカスが出てきたので相当に痛んでいるようですが、
  スライダーのボルトをねじ込んでみたところしっかりと固定は出来たので今回はこのままにします。
  どっちにしてもねじ山がナメてしまったらヘリサート加工をするしかないですし。

 7.リヤウインカ取り付け
  塗装をしてもらったリヤカウルにウインカを取り付けます。
  
   塗ってもらったリヤカウル

  5mmウェルナット+プラスビス3箇所で固定します。
  今回、ウインカの取り付けステー部分が押されて割れてしまったことを考えて、
  ウェルナットをあまり潰さずにウインカを押すと動く程度のごく軽い力で締めました。
  これで多少力がかかったとしてもウェルナットの弾力で逃げてくれるから
  ウインカの損傷は多少でも防げるはず・・・

 8.リヤカウル左右のエンブレム貼り付け
  ZZRのエンブレムは軟質樹脂で出来ています。
  当初再使用しようと思ったのですが、裏面のテープを剥がそうとすると切れてしまうので
  仕方なく新品を購入しました。
  #全部で1万円近くするので本当は使い回ししたいんだが・・・

  ・貼り付ける位置を決めます。
    左右で同じ場所にしたいのでタイラップで連結

   サービスマニュアルや、今まで撮影した画像から基準位置を出します。
   元の正確な寸法は解りませんが、車体としてバランスが取れていれば問題ないと考えて・・・
   #実際他の人のZZRをHPとかで見てみると案外アバウトみたいっすね(^^;

   リヤウインカの位置で後端となり、カウル外側のラインに平行にロゴが並び、
   カウルの幅のほぼ中央にロゴが来るように寸法を決めました。

   マスキングテープと鉛筆を使い目標線を出して・・・

    

   表側の台紙のうち、位置を合わせる側を折り返して貼る位置を慎重に決定します。

  ・糊面の台紙を剥がし、慎重に貼りたい場所に位置合わせをしてエンブレムを貼り付けます
   表面の台紙がたるまないように軽く引っ張りつつ基準位置に合わせて軽い力でエンブレムの一部を
   おさえていきます。
   もしも位置がずれたりしていた場合は引っ張ればこの段階では外れるはず。
   きっちりと貼りたい場所に収まるまでは全体を押さえつけないようにしましょう。

   上手く位置合わせ出来たら、エンブレム全体を空気を抜くような感じで外側に向かって押して、
   台紙をそっと剥がします。 
    上手く貼れました(^^)

  ・次に1400のエンブレムを貼ります
   1400のエンブレムは左右とも"R"ロゴの角度に端を合わせ、ZZRのロゴと平行になっているようなので・・・

    マスキングテープでライン出し

   裏面の台紙を半分だけ剥がして端を軽く押さえて平行になるように位置あわせした後、
   台紙を少しずつ剥がして固定しました

   左右共上手く貼れました(^^)

  エンブレム、ウインカーを取り付けるとぐっと実感が出てきますね。

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