車のメンテナンスDIYのページ
自分の作業記録、覚え書きでもあります
当コンテンツはあくまで一個人の方法です。
万一鵜呑みでやられて失敗しても責任取れません。
あくまでも自分の作業は自分の責任の上で。
・純正形状サスペンション組み立て、交換
今時は車高調整サスが主流ですのであまり需要はなさそうですが・・・
ノーマル車高、ストロークで使う足回りを作ろうと思い、純正形状バネを使った足回りに交換しました。
丁度、在庫処分?でオーリンズの純正形状ショックが安く入手出来たのも導入の理由です。
・今回組み付けする足回りです
オーリンズの純正形状ショック
組み付ける前にざっと細かい部分の確認を・・・
前のバンプタッチまでのストローク長
同、リヤのストローク長
バンプタッチまでのストローク長だけ見るとN1あたりと大差ないですね・・・
整備解説書を見ると、ノーマルは150mm位のストローク長があると書いてあります。
(バンプラバーの長さも含まれると思いますが)
後々、このあたりでの調整、仕様変更は必要かもしれません。
・ブレーキのクランプ部分の加工を行います
オリジナルのクランプ形状
GC、GF系インプレッサの場合、ブレーキホースをこの穴の中に通してから
キャリパーに止めるような作りになっています。
外れることを恐れて?の対策なのかもしれませんが・・・
これだと足回りを交換する度にブレーキのエア抜きもしなくてはならず、非常に手間です。
そこで加工を施します。
ディスクグラインダでカットします
クリップが使えてホースが通せる位の幅にカットします
こちらはリヤ側
これならノーマルのクランプ金具を使えますからね。
バリ取りをして仕上げたら切った跡には錆止めのため、適当にタッチアップしておきましょう。
#今回は補修用の錆止め塗料、最強の塗料シャシブラック(^^;を塗りました
ところで、純正形状サスでは一番気になるバネを縮める作業ですが・・・
前側
後側
使用するバネは、STiから発売されている(2009.3現在・在庫少)
ラリー用のスプリング(2種類あるうちの堅いほう)です。
このあてがってみた感じでは想像していたより縮める幅はかなり少なそう・・・
以前に、BNR32
スカイラインGT-Rのノーマルショックの組み立てをしたことがあります。
このときは工具類が今ほど揃っていなかったというのもありますが、
200mm近く縮めなくてはならず、
工具は壊すわ、コンプレッサがズッコケて危ない感じになるわで
ウンザリした記憶がありましたがあの足回りが特殊だったのかな???
(ホンダ車が割と自由長の長いバネを好むらしい・・・というのは後で聞きましたけど)
インプレッサの場合には市販品のコンプレッサでDIYで出来そうです。
#市販激安スプリングコンプレッサで縮ませると外れた場合に非常に危険です。
#市販品の工具の場合大きく縮ませると工具が壊れることも多いので注意が必要です。
・バネをスプリングコンプレッサで潰し、アッパーマウント類を取り付けます
先に縮める長さをおおざっぱに測定
大体30mm縮めればなんとかなりそうです。
まずはフロントスプリングから
今回使用したスプリングコンプレッサ(激安工具屋のストレートのもの)は、
1/2のエクステンションで回せるものです。
回転部分とねじ山にはグリスを塗って摩擦が少なくなるようにしてから使います。
(自分はバイクのチェーンオイルを塗りました。浸透するし極圧性も高いですからね)
バネに傷が付かないようにガムテープで養生後、ショックに着いたときに下側になるほうから回しました。
また、てこの原理からしてできるだけ長い工具で回したほうが楽ですし、
ネジ山は1.25〜1.75mm位のピッチ(つまり1回転で大体1.5mm位しか短くならない)ですから沢山回すことになります。
そこで、今回はラチェットハンドルではなく380mmのスピンナハンドルとエクステンションを使いグルグルと回しました。
左右均等に、ツメがしっかりと噛んでいることを充分に確認しつつゆっくりと潰していきます。
(ツメが外れてバネがはじけると大怪我しますので)
大体15回転くらい回せば30mm位縮めることが出来ます。
潰した後は、ショックにはめていきます。
バネはオフセットします。アッパーの位置にも要注意
フロントサスはタイヤ側にバネがオフセットします。
リヤは後側45度くらいの角度でオフセットしています。
ここを間違えると車体に干渉しますし、歪んだ状態で入るのでアッパーを外すのも大変です。
目安としてはロアシートの受け皿のオフセットと同じようになるように着ければ基本的には大丈夫です。
また、アッパーを取り付ける時にフロント側にはベアリングとスプリングの受け皿の間に台形のワッシャを入れます。
締め込んだ時にベアリングが軽く動く方向にして入れましょう。
アッパーのナットの取り付けは6mmHEXレンチ+ディープオフセットの19mmメガネレンチで締め込み出来ます。
こちらも双方の工具が回した時に干渉しないように作業すると楽です。
組み付け後、バネの収まりを確認しつつスプリングコンプレッサを緩めてあげれば完了です。
ショックユニットが一つ完成!
リヤも同じようにやりますがバネを縮める長さはそんなに長くないですし比較的柔らかいので
工具を使わずに出来ました。
バネに座り自分の体重で潰してコンプレッサをかけます
フロントスプリングも実は同じような感じで最初のうちは潰していたのですが(^^;
工具でグルグルやるよりも楽できますからね。
インプレッサの場合はこの程度で充分いけましたので、簡単な部類でしょう。
ホームセンターで売っているガッチャ(トラックの荷締めベルト)でも出来るんじゃないかな?
リヤショックが組み立て出来ました
リヤショックを組み立てる時にはアッパーマウントの角度を車体と合わせる必要があります。
そこでこの段階ではきっちりと締め込まずに手で軽く回せる位に緩く締め付けておきます。
でないと車体に取り付ける時に偉く大変ですので・・・
車体に着いているショックを外して交換します。
詳細はその14あたりをごらんいただければと思います。
ウマとリジッドラックで確実に車体を浮かせた後、スタビを効かなくしてからディスクローター下に
ジャッキを当ててドライブシャフトブーツ、ブレーキホースを傷つけないように気をつけながら
ショックを外していきます。
今回はProva
eifelからの交換でしたが、フロント側は楽勝だったのですが・・・
リヤ側の下側ボルトが固着していてなかなか外れませんでした。
浸透潤滑剤をあらかじめネジ等に吹き付けて時間をおいてからやると良いかも?
1/2角の600mmのスピンナでバキっ!と緩めました
また、次回も固着されていると困るのでボルトにはかじり付きを防ぐためモリブデングリスを塗っておきました。
(WAKO'sのスレッドコンパウンドが本来は良いと思います。手持ちで持っていないので・・・)
最後に、色々と比較してみた画像を掲載しておきます。
リヤ純正倒立ショックとの比較
純正とeifelの比較
リヤは同じ長さです。
eifelは確か気持ち短めでした。
フロント純正、eifelとの比較
eifelが一番短く、フロントはG型STi-RA純正サスはオーリンズよりも短いです。
バネも指1本分くらい短いです。
ちなみに長さだけで言えばそれ以前に使っていたN1
Proが最も短いです。
eifelよりもさらに50mmは短かったと・・・
フロントサスはこの位のバンプでバンプラバーにタッチするようです
次回オーバーホールの際には、このあたりをもうちょっと見直してみたい・・・
ちなみに、GDBのノーマルホイルを装着しても干渉しませんが、
リヤはギリギリでしたので3〜5mm位のスペーサーを使うと良いと思います。
OH、仕様変更へ
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