DIYメンテナンスのページ(Ninja ZX-14R編)
Ninja ZX-14R関係のメンテナンス記録です
お約束ですがDIYはあくまで自己責任にて

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 ・購入したサーモスタットハウジングを持って工具屋さんに相談して工具を購入
  エンジンへの取り付け状態、クリアランス等を伝えて工具をいくつか購入しました。

   工具類

 今回、この箇所のために購入した工具としては・・・
 8mmディープソケット(12角)
 50mm首振りエクステンション
 (以上は全て1/4sqのソケット)
 ドライバービット→1/4sq変換アダプタ
 この3つを購入しました。

 エンジン〜サーモスタットハウジングの固定ボルトがこれで外せるはず・・・

 また、作業空間を確保するために

 ・バッテリーカバー
 ・マイナスアース配線

 を取り外して作業します。

  こんな感じの工具で作業

  いざ、挑戦

 ボルトの頭を手探り状態で探さないといけないのですが、
 ディープソケットで回すスペースが上手く確保できて緩ませることができました!

 ボルト類が隙間に落ちないように養生しておくことも重要です。

  外せた!

 液体ガスケットが塗られていたので軽く衝撃を与えるとエンジンから外すことができました。
 液体ガスケットはマイナスドライバー、プラスチックヘラ等でそぎ取りパーツクリーナーで脱脂しておきました。

  古いOリングを外す

 この部品は今回蓋を破損させたしそんなに高い値段じゃなかったので
 念のため交換しちゃいますからOリングを外す必要はないのですが、確認のため外して観察。

 ウォーターポンプ〜サーモスタット間のホースは取り回しが大変なので・・・

  古いホースを利用して反対側に引き出す

 交換するホースに新しいホースをインシュロックでしっかりと接続して
 引き抜くことでウォーターポンプ側に引き出しました。

 途中、シリンダ中央部に壁があってそこを乗り越えるときに少しひっかかるので
 隙間から覗き、ゴムカバーを少しめくって上手く通しました。

  黄色く囲った部分に引っかかる

 ホースは壁の下側に隙間があるのでそこを通ります。
 通したホースがサーモスタット側から抜けていかないように注意しつつウォーターポンプに接続。
 ウォーターポンプは元通りに組み直しておきました。

 この後、不足している部品が届くまでしばらく放置するので・・・

  穴にウェスを詰めて保護

 またこれでしばらくは不動車状態です・・・

 ・部品到着して作業再開します

 この間、同じバイクに乗っていてご自身で整備もしている
 長野二輪さんにあれこれ相談をしていたところ、意外なことが判明。

 サーモスタットハウジングを壊した際の話の中で・・・

 彼が持っているサービスマニュアル(日本語版)には
 
 Oリングに液体ガスケットを塗布し、ずれないようにする。

 ・・・と、書いてあるとのこと。

 えっ???
 そんなこと書いてなかったよな?

 ・・・と、私の所有しているサービスマニュアル(英文版)を見てみると・・・

 Apply grease to the new O-ring to prevent it from coming off.
 (意味:新しいOリングにはグリスを塗って位置ずれしないようにする)

 と変わっていました。
 版数を見てみると、自分の所有している英文版のほうが新しいので
 何らかの意図があって変わっているようです。

 ネットではZZR1400の頃からこの箇所の水漏れが度々出ていて
 その対策のために液体ガスケットの指示を止めたのかも?

 ・・・メーカーもここがあまり良い作りじゃないことはわかっているのね・・・

 ということはまた取り付けの際にミスする可能性も高いから、
 取り付けのリハーサルを何回か試してみよう。

 ということで、今度は失敗したくないので取り付けを何度か試してから実施。

  液体ガスケットを用意

 少量でキタコ製のものを購入しました。
 これでもかなり余りました。

  ウォーターポンプからのホースを接続

 クランプのつまみの位置指定があるので従います。
 (多分その位置に合わせないとスロットルボディを外す時に邪魔になると思われる)

 液体ガスケットを塗ってから位置合わせをしてボルトを2本締めます。

 位置ズレして余計な場所に液体ガスケットを付けたくないし、
 奥側のボルトはネジ穴が見えずに手探りで締め込むことになるので手前側を先に軽く締め込み
 隙間が空いている状態で奥側のネジ穴にボルトを入れて位置が合ったらサーモスタットボディを押し付けて
 液体ガスケットが接合面に密着するように何度も練習をしてから実施します。

   ゴムカバーも邪魔なのでめくり上げて固定


  液体ガスケットを塗って・・・

 

 ナットグリップソケット+50mmエクステンションで締め込む

 これで無事に上手く締め込むことができました。
 ふぅ・・・ 難関を一つ越えたって感じです。
 まだまだ面倒な作業は続きます。

 その4に続く

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