DIYメンテナンスのページ(ZZR1400編)
ZZR1400ABS関係のメンテナンス記録です
お約束ですがDIYはあくまで自己責任にて
・リヤリンク周りのグリスアップ、ショック交換
春先の転倒により、しばらくバイクに乗ることが出来なくなりました。
戻ってきてからもちょこちょこと磨いたりして気を紛らわしていたのですが・・・
外装の修理をお願いしており、な〜んもできないなぁ・・・と思っていたときのこと。
バイク屋さんのメカのT氏からGWの宿題?として、
”どうせ走ることが出来ないんだったらリヤサスのリンク周りを分解してグリスアップしてみては?
メーカー出荷状態だとグリスが最低限度しか塗られていないから長持ちするし、
1Gで締めることによって足つきも改善しますよ”
・・・と。
過去に所有した愛車でもこの部分は結構やったことがありますので今回やってみることにしました。
・センタースタンドを使い、フロントブレーキをかけっぱなしになるようにレバーを輪ゴムなどで縛り、
リヤホイルを外します。
結構な力をかけるのでしっかりと固定しましょう
リヤホイルを外す時はABSのセンサー、ブレーキキャリパを外してからアクスルナットを緩めます。
・チェーンアジャスタを緩めてアクスルシャフトを外し、ホイルを取り外します
チェーンでスイングアームの塗装が傷着かないように養生しておきます。
・チェーンカバー、ABS、ブレーキのクランプを外し、スイングアーム側のユニトラックリンクのボルトを外し、
ショックユニットを取り外します。
ショックを外す時は12、14mmのコマ、100mm位のエクステンション2つが必要です。
また、ショックのボルトを外すときはスイングアームを車のジャッキなどで固定してから抜きましょう
・専用工具と24mmのコマ、14mmのHEXレンチを使いスイングアームを車体から取り外します
かなりの力で締まっています
スピンナや、1/2のコマでやると良いと思います。
専用工具でリングナットを外します
今回は知り合いからお借り出来ましたが、30mmのコマをグラインダー等で削って作っても良いかと?
緩めるだけならマイナス+ハンマーでも出来ると思いますが後で10kgmの力で締めますので用意しておきましょう。
・14mmのHEXレンチでスイングアームシャフトを緩め、スイングアームを後ろから抜き取ります
締め付ける時のトルク管理が必要なのですがHEXのコマが入手出来なかったので、代わりに・・・
14mmの長ナットを買ってきた
こちら40円と激安(^^;
これなら14mmのコマが使えます!
・スイングアームが落下しないように注意を払ってシャフトを抜き取り、
後方にスイングアームを抜き取ります
無事脱着出来ました!
滅多に手が入らないエンジン後部を拝むことが出来ますので清掃をしておきましょう。
抜き取ったスイングアーム
オイルシールや、シャフトには砂利や埃などが付着しないように細心の注意を払いましょう。
・車体前方のユニトラックリンクのボルトを外してユニトラックのリンクを外します
・・・と。ここで問題が。
センスタのバネが邪魔してボルトが抜けません!
バネを外すともしもセンスタが跳ね上がった場合悲惨なことになるし・・・
それにセンスタが立っている状態で引きバネが一番伸びていますので外すのも容易ではないです。
考えた結果、バネの曲がりの部分をプライヤで曲げて逃げを作りました。
・・・ってこんなお間抜けなところは相変わらずカワサキのバイクだなぁ・・・(^^;
組み付ける時にはボルトを逆側から挿入するようにして、こちら側はナットになるようにしてしまいます。
・各部を分解してグリスを塗り込んでいきます
グリスは以前インプレッサの車高調サスのグリスアップに使ったWAKO'Sの
ウレア系#2グリスを使いました。
耐水性、高荷重に耐えられるものが良いと思います。
バラしたユニトラックリンク
グリスがやっぱり少ないし、真ん中のリンクシャフトには既に錆が出始めていました(汗)
新車で4ヶ月しか乗っていないのに???
オイルシールが外れなかった(汗)
スペアを持っていなかったのでここは断念。
見える部分にはグリスをたっぷりと塗り込んでおきました。
ローラーベアリングにはなにやら樹脂が付着していて切れていたりすることがありますが、
これらは製造ラインでの組み付けの際に位置決めを簡単にするためのものらしいので
切れていても気にせずにグリスを塗りこみましょう。
#バリみたくなるのであればニッパなどで切ってしまいます
ついでなので汚れも綺麗に清掃
長持ちワックスや、簡易コーティング剤を塗っておくと後々も綺麗に保てると思います。
・元通りに車体に組み付けていきます
スイングアームの取り付けはサービスマニュアルによると・・・
1.カラーの頭が11mm位になるように先にフレームに挿入する
(スイングアーム側にアジャストカラーがツライチになるようにする)
2.スイングアームをはめて、シャフトを通す
3.シャフトを締め込みスイングアームとシャフトのガタがなくなるように締め込む(トルク2kgm)
3.反対側のロックナットを10kgmで締める
4.リングナットを専用工具で10kgmで締める
・・・と、記載されていますのでその指示に従いましょう。
各ボルト類、リンクの向きも決まっていますので間違わないように組み付けましょう。
かなりの力で締めます
スタンドが跳ね上がったり、後ろにバイクが倒れないように充分注意しましょう
組み付けた後、スイングアーム単体でガタがなく、スムーズに動くことを確認しましょう。
ユニトラックリンクも同様に組み付けます。
ユニトラックリンクのボルトは6.5kgm、ショックの上下ボルトは3.5kgmです。
ユニトラックリンクの部分は、私は仮止めで組み上げ、
リヤタイヤ、ブレーキ類を取り付けた後にサイドスタンドにした状態にして
数回作動させて落ち着かせた状態で規定トルクで締め込みました。
ノーマルと言えど、リンクがしっかりと動くと安定感は段違いなのでこれでさらに気持ちよく走れるかな?
2011.2 再整備に続く
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