燃費マネージャーで遊ぶ
テクトムの燃費マネージャを使って色々と遊んでみようと思います。


水温計代わりに 買ってみたテクトムの燃費マネージャー。
実際には水温計機能ではなく燃費計としての機能がメインですから、
どういう運転が経済運転なのか?
どういう時にガソリンを浪費するのか?
等々感覚的なものではなく、データに基づいたテストが出来ますので普段のドライブで楽しみながらやっていこうと思います。

1.インストール、補正作業
 燃費マネージャーは単に装着しただけでは使えません。
 最初に補正作業と言って、実際のガソリン消費量と走行距離をインプット、計数を演算、設定する必要があります。
 テクトムのwebにあらかじめ計数が出ている車両もありますが、私のGC8G WRX STi型インプレッサは出ていませんでしたので
 以下の方法で計数を設定してあげました。

 取説には、
 装着後出来るだけ早くガソリン満タン(しかも出来る限り口切りいっぱい)にして燃費マネージャーの給油、距 離データのリセットをする
 と、ありましたが、これではガソリン給油するまで全然使い物にならないのでこんな方法で距離、燃料を概算で演算、入力しました。

  1.燃費マネージャーの距離、給油量をリセットする
   このときのトリップメーターの値を覚えておく
 2.普通に運転、移動する。
 3.ある程度走ると燃費マネージャーと、トリップメーターの積算距離がずれてくるはずなので、
   狂っていたら修正・入力する。
   このときに計数オーバーとなるようなら使用燃料量を適当に入れてみる。
   (大体1〜30km/L位となるような距離・使用燃料量あればエラーとならないようです)
 4.ある程度走って積算距離が出てきたのなら普段の燃費値となるように使用燃料値を求めて入力する。

  以上の入力で完全には一致しないものの、ほぼ近い数字の実燃費になると思います。
  この状態で次回のガソリン給油まで乗ります。

 5.ガソリンを満タンにして補正作業をします。
  トリップメーターの値は満タン給油前にちょこちょこ補正できますが、給油量はこの時点にならないと正確な値がわからないわけで す。
  なるべく誤差が少なくなるようにきっちり給油しましょう。
   補正作業中・・・

 6.おそらくは既に補正は完了していると思いますが、次回給油時に再びトリップメーター値と給油量を確認すれば 完璧でしょう。
   補正完了で出てきた平均燃費

  今回はこのメーター見ながら気にして走ったので結構良いと思います(^^;

2.色々なシチュエーションで走ってみる
 自分の車はProvaのECUですが、特に問題なく使っています。
 純正のECUと制御は一部違ってるかもしれませんが、今まで走って解ったことです。
 目で見てガソリン消費量が見えるのは良いことなのか悪いことなのか・・・(^^;

 ・加速時の瞬間燃費は2〜4km/L位には簡単になってしまう。
  アクセルをちょっとでも多く踏み込めば即この位の瞬間燃費に落ち込んでしまいます。
  面白いのがフルスロットルは別として、
  だらーっと加速しても半開位で比較的元気良く加速しても燃費的にはあまり変化がないことですね。
  と言うことは、加速は目的の速度まではある程度元気良くして早く一定速度になるように
  運転したほうが燃費は良いのでは?
  バイクの大型教習のときにこういう運転を教えられますが
  (バイクの場合は加減速時が不安定なのでなるべく早く一定速度に持って行くという理由がありますが)
  実はこういう運転のほうがメリハリ効いてるし加速感も楽しめ、燃費も良いと良いことずくめ?

 ・フルブースト時には瞬間で0.7!km/Lと驚きの瞬間燃費が出る
  メーター凝視する訳にはいかないのでちらちらと見てるだけですが、瞬間的にこういう燃費も出ることがあります。
  2Lの排気量の車なのに1Lで700mしか走れないっていうのも凄いと言うか・・・(汗)

 ・100km/hで巡航していると結構燃費は悪い
  このあたりはクロスミッションであることがどうも災いしているようです。
  大体10台後半〜9位の燃費推移のようです。
  交通状況が許されるならば80〜90km/hあたりで高速は走りたいところですね。

 ・速度と燃費のベストな領域はどうも5速70〜90km/hの間にあるようだ?
  経験的にどんな車でも80km/hあたりの燃費がベストのようですが、インプレッサも同様のようです。
  このときの瞬間燃費表示は15〜13km/Lとなかなかの燃費。
  頑張ってこの値に常になるように走りましょう(笑)

 ・1200rpm以下になるとエンブレの燃料カットが入らなくなる。
  ここまで落ちたらクラッチ切って惰性で走っても同じです。

 ・シフトダウンしてクラッチを離したときに2000rpm以下だと燃料カットが入らない
  シフトダウンしたときに2000rpm以下だと燃料カット動作を基本的にはしません。
  ただし、裏技があって一度軽くアクセルをあおって少しでも開けてあげると
  2000rpm以下のエンブレでも燃料カット動作に入ります。
  常にヒール&トーをして回転を合わせて走れと言うことでしょうか?(爆)
  同様にエンジン回転を抑えて走ってる時もアクセルを戻せば燃料カット動作をします。
  燃料カット動作についてはマフラーを換えてると、
  エンブレ時にポコポコとアフターファイアの音がするかしないか?で解ります。

 ・あまり強いエンブレだと燃料カットが入らない?
  エンジン保護のためか、4000rpmとかまでエンジン回転を上げたエンブレだと燃料カットをしていないようです。
  #燃料カット動作を上手に使うのがエコノミー運転の秘訣ですが、エンブレはよく考えて使わないとダメみたいです。

 ・巷の噂ってあまりアテにならない?
  ある程度エンジンを回した方がインプレッサは燃費が良いと言いますよね。
  このメーターを見ている限りでは、
  出来る限りアクセル開度を減らせて一定速度で走れるのならばやっぱり高いギヤのほうが良いです。
  平坦路ならば60km/hでの巡航はやっぱり4速よりも5速がベストでした。
  この状態だと11〜12km/L位の瞬間燃費で走れます。
  おとな〜しくこの値になるようにずーっと走ってると、平均燃費が上がってきます(ちょっと嬉しい(笑))
  40km/hでもアクセル一定で走れるならばできるだけ高いギヤ(5速だと1500rpm位ですが)で走ったほうが瞬間値は良いです。
  勿論、再加速時にそのままのギヤだとアクセルを大きく踏むことになるのでノッキングしてエンジンにもあまり良くないし、
  いつまでも加速体勢なので瞬間燃費の値も良くないからギヤを適正値まで落とさないとダメです。
  って、よくよく考えるとATではこういう動作をしていますよね・・・

 ・水温は80〜96℃位の間で常に推移しているようだ。
  渋滞路はやっぱり厳しいようで、90℃以上に上昇することもごく当たり前。
  ただし、ちょっとでも走り出すとあっという間に水温は下がって80〜83℃の間で推移するようです。
  峠道を元気良く走っても冬場だったら85℃以下と思ったよりも低めですね。
  また、ファンが回った時には水温がぐんぐん下がるのが見えます。
  96℃くらいになるとファンが回転を始めて86℃くらいで停止します。
  エアコンを稼働させているとファンが常時運転していますので85〜86℃位でずっと推移しています。
  これからすると夏場よりもエアコンを使わない位の季節のほうが実はトラブルと厳しい?のかな?
  まぁ、でも上がっても正常ならば96℃ですからね。
  #これ見てファンコントローラってホントに必要?とも思ったけどね。

 ・シフトアップなどのエンジン回転が下がる時でも燃料カット動作をしているようだ。
  非常にセコいですが(^^;
  これを逆手に取ると、シフトアップはできるだけノッタラノッタラやるほうが燃費としては良くなるはず?(^^;

 ・アイドルはガソリンの無駄使い以外のなにものでもない
  特に給油直後の時には信号待ちなどで平均燃費のカウントダウンが入りますから、停めたくなります(^^;

 ・瞬間燃費が良い運転状況はカーボンも溜まりにくい?
  気にして走るようにしてからどうもたまに回した時のマフラーからのカーボン排出が少なくなった気が?
  良い瞬間燃費の状態の時は理想空燃比かそれよりちょっと薄い位の状態で
  走ってるのでしょうからカーボンも付着しにくいし、付着していたものも焼けきってしまうと言うことなのかな?

  (06.9追記
 ・暖機運転は非常に大食いである
  色々と使い込ん で解りましたが、暖機運転(約70℃位まで)の間の燃料消費量は半端じゃなく多いです。
  正確にはわからないですが、平均燃費の下がり方を見ているとだいたい1.5倍くらいは浪費してるような???
  てなわけでエンジン停止状態での暖気はいろんな意味で環境にはやさしくないですね。
  #単に燃費の数字を上げるだけなら暖気後に給油、
  #エンジン温度が70℃を下がらないようにして走ると最高の値が出ます
  #(私の車の最高燃費である12.7km/Lもこうして出ました。というか出しましたかな?(^^;)

 ・ごくわずかであるが、タイヤで燃費は変化する
  まぁ・・・普段履きのバリグイタイヤ(YH DNA S-Drive 205/50-16)と、
  Sタイヤ(ADVAN A048 G/S 225/45-16)で比較してるんだから差が出てくると言えば出てきますが。
  タイヤの大きさも若干違うので絶対値ではありませんが、
  60km/hでの走行時にS-Driveが瞬間12〜14km/L位の推移に対して、A048では10〜12km/L位です。
  グリップを求めたタイヤはやはり路面との食いつきも良いですから走行抵抗も多いようです。
  燃費重視ならやはりコンフォートタイヤを使うべきとなりますが、
  安全マージンとなるとやはりハイグリップタイヤに分があるわけでここのトレードオフは悩ましいところですね。

 ・オイルでの燃費の差は・・・どうなんだろう?
  極端に堅いオイルならば暖機運転で猛烈に消費するのでしょうから差が大きく出そうな気もしますが、
  あまり差はないんじゃないのかな?
  ・・・と、言うのが私の率直な印象です。
  長らく使っていたスノコの半合成10W-40からここ1年近くは同社の半合成10W-30と言う一般からすると
  と〜っても柔らかいと言われそうな省燃費オイルを常用していますが違いはわからないです。
  使った感じでは10W-30のほうが水温が上がりにくく、上がっても下がり易い、ピックアップは軽い気がしてます。
  これって以前に乗っていたMR2の時にもそう思ったわけで。
  巷の常説のターボだからって本当に指定よりも堅いオイルは必要なの?と、いつも疑問に思うわけです。

 以上、燃費を気にされる 向きにはお試し アレ。


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