車のメンテナンスDIYのページ
自分の作業記録、覚え書きでもあります
当コンテンツはあくまで一個人の方法です。
万一鵜呑みでやられて失敗しても責任取れません。
あくまでも自分の作業は自分の責任の上で。

・リヤトー調整ボルトの交換と自己流トー調整

・ボンネットフード裏のインシュレータ交換と互換品のクリップ

・左右サイドマーカーの再生修理

・リヤトー調整ボルトの交換と自己流トー調整
 足回りを交換すると、車高が変化するのでアライメント調整が必要になります。
 多くの人はメーカー基準値に合わせておしまいとするのでしょうけれど、
 走行会等のイベントで車両を振り回して自分好みのハンドリングにしたいとなると最適値はまた別の話になります。

 そこでちょこちょことリヤトーをいじりながら走ってきたのですが、
 いい加減部品交換をしたほうが良いかもしれないと判断をして交換しました。

  交換する部品類

 ・偏芯カムボルト
 ・反対側の偏芯カムワッシャ
 ・スペーサー
 ・セルフロックナット(17mm)

 トー調整する個所ですが、これだけ構成部品があります。
 値段的には1000円ちょっとで購入できました。

  交換するカムボルト

 足回りの構成部品なので、ガッチリと締められています。
 リジッドラックに載せて、落下防止策をしっかりと取って作業を実施します。

  22mm、17mmレンチで作業します

 カムボルト側は22mmのレンチ、セルフロックナットは17mmのレンチで作業します。
 17mmのナットがガッチリと締まっていますのでロングストレートメガネを使いました。

  外したボルトとカムワッシャ

 カムワッシャは偏芯ボルトの切り欠き部分に挿入するのですが、
 走行会の現場で緩ませずに22mmレンチでボルトを無理やりどつきまわしてトー調整していたからなのか?
 歪みが出ていました。

  歪んでバリが出ている

 ロングストレートメガネが必要ですが、
 ジャッキアップすれば裏側に簡単に手が入るので今後調整するときにはナットを緩めてやることにするかな?

 このカムを回すことでのリヤトー調整ですが、どのくらい変化するんだろう?
 ・・・と興味が沸いたので試してみました。

  
 左:最大方向のトーアウト 右:最大方向のトーイン

 板を最大方向のトーアウトで目視でほぼ並行になるように合わせて動かさずに
 そのままトーイン側に振って確認してみました。

 整備解説書の記載だと、カムの目盛り1つで3mm変化すると書いてありますが
 大きく動くようでそんなに凄くは動かないんですね・・・

 とはいっても目盛り1つ動かすと結構ハンドリングは変わりますけれど。

  カムボルトの目盛りに色付けする

 目視、乗った感覚でトー調整するので左右の差分確認のために目盛りに色付けしておきます。

  取り付け、調整

 私の車両の場合、トレーリングリンクをピロボールにしてしまっていますので
 1G締め付けは必要ないのですが、ノーマルのリンクを使っている場合はゴムブッシュなので
 接地状態での締め付けが必要となります。
 ちょこちょこといじる向きには1G締め付けの必要がないのでピロボールの方が楽かも?

 車高が下がっているのでノーマルと比べると結構トーアウト方向に調整をしています。

 アライメントゲージに載せて確認していないのでどのくらいの位置で走らせているのかはわからないのですが
 リヤのトーについては自分はこんな感覚で走らせて合せています。
 (専門家ではないので間違いもあるかもしれないです)

 ・直進時に後ろから押されるように芯があるような感じで真っすぐ走る場合
  →リヤトーはトーイン方向になっている

 ・ハンドルを切った時にお尻が付いてこなくて曲がらない感じの場合
  →トーインが強すぎる

 ・コーナー脱出時、加速していくとリヤがだらしなく外側に出ようとする場合
  →トーアウトが強すぎる

 これらの塩梅を走らせながら少しずつ調整して自分の好みになるように合わせています。

 具体的には、安定して直進するけれどもハンドルを切るとすっと曲がってくれるような・・・という・・・
 なので、一発でOKというのはなかなかないですね・・・

 タイヤの銘柄、摩耗状態、車高、スタビの設定、フロントのアライメントの状態、
 コース設定でも微妙に変わるので永遠に終わりのない割り算をしている感じです。

 また、テスター無しでトー調整をしていくと問題になるのがいわゆる犬走り状態です。

  犬走りの概略図

 犬走りはリヤトーの左右差があることで起こります。
 運転手さんはその状態を補正しようと無意識のうちにハンドルを切って真っすぐ走らせようとします。

 これを冷静に判断すればリヤのトーの左右差を補正することができるわけです。

 リヤのトータルトーが上図のように左側にずれている場合は
 ハンドルを無意識のうちに左側に少し切って真っすぐ走ろうとします。

 なので左側にハンドルを切りながら走る場合は
 左リヤタイヤを少しトーイン方向
 (もしくは右リヤタイヤをトーアウト方向)
 に微調整します。

 この調整幅は目盛り1つ以下なので正直微妙なのですが・・・
 まあでも気に入らないのであれば本人が少しずつ調整するしかないよね。
 という感じですかね?

・ボンネットフード裏のインシュレータ交換と互換品のクリップ
 10年くらい前かな?
 ボンネット裏のインシュレータが破けてみすぼらしくなっていたのが気になり、
 ディラーに入庫した際に交換してもらいました。

 それからさらに10年くらい経過をして・・・
 再び部分的に切れたり、ぽろぽろと剥がれたりしてきたので部品が出るうちに交換しました。

  とても大きな梱包でやってきた

 車の部品って、車体に着いている時はあまり感じませんが部品単体となると結構大きいですよね。
 今回はモノタロウのセール期間に購入しました。

 いつの頃からかディラーで部品を買っても受け取った瞬間に不良返品を認めなくなったので
 直接購入する意味がなくなり、通販で購入することが多くなりました。
 値段も安いし、部品の不良は交換してもらえますからね。

  開梱するとこんな感じです。

 折れ曲がらないようにテープ止めしてあります。

  部品番号

  クリップは互換品を購入

 このあたりはディラー外で購入するメリットでもありますね。
 ちなみに互換品(Modesというメーカーの製品)ですが、部品そのものは全く同じものでした。

 10個入っていますが単価は割安です。
 多分・・・ニフコあたりで作っているのでしょうね。

  クリップ外しでどんどん外す

 装着されているクリップを再使用できないかな?
 ・・・と思ったのですが、ロックする爪がボンネットの骨材の中に潜っていて簡単に掴むことができませんでした。
 新品部品もありますから破壊前提でクリップ外しを使いバキバキ外していきます。

  外したインシュレーターと新品部品

 まだそんなに酷くない?
 ・・・と、思われるでしょうけれど、自分でメンテナンスしているとこういうところって結構気になりますし
 なんだかすごくボロくなった気になるんです・・・

 あとは新品をクリップでぱちぱちと留めて完成です。

  綺麗に仕上がった

 クリップですが、部品表を見ると13個必要とあるのですが実際には9個で留まっていました。
 ・・・安いからまあ良いけど・・・こうやって予備部品がどんどん溜まっていくんだよなぁ・・・

・左右サイドマーカーの再生修理
 こんなことは本当はやりたくないんですが・・・
 メーカーから純正部品が出ないとなればやらざるを得ません。
 (2022.9現在、左側のフェンダー部にあるウインカーは絶版)

 先日、妻車のメンテナンスをしていたところ、フェンダー部に付いているウインカーの形状に異変を感じました。

 あれっ??? こんなに出っ張ってたっけ?

 ・・・で、触ってみると、レンズ部分がぽろっと取れました(汗)

 うわっ。マジか! 壊してしまった!(汗)

 ・・・ということで妻に報告すると共に、もう片方のウインカーも触ってみると軽い力でぽろっとレンズが外れてしまいました。

 どうやら経年劣化で接着箇所が弱っていて外れてしまったようです。

 車体から外して部屋に持ち帰ってきました。

  部品の確認

 新車当時に販売されていた社外部品のクリアサイドマーカーです。
 構成は純正部品と同じです。
 #妻が購入、取り替えていたので詳細は不明です。
 #裏面の品番と思わしき番号でネット検索したところ、どうやら台湾メーカーのコピー品らしい

 ハウジング内を見てみると、かなり前から接着面が剥がれていたようで反射面のメッキが半分以上消失していました。
 これから想像するに・・・

 ・元々劣化が進んでいて接着が甘くなっていた
  気が付かない程度に水が浸入、内部のメッキを腐食させる
 ・今回再塗装するにつき部品を外した。その時にストレスがかかり接着箇所がさらに弱くなった
 ・たまたま今回手入れをしている時に気が付いた

 ・・・ということらしい。
 走行中に外れてレンズが落ちてしまったら再生不可能だったことを考えるとラッキーと思うしかないですね。

 まずは埃等が入ってしまっているのでハウジング、レンズの清掃を実施。
 綺麗になったところで、剥がれたメッキ部分は手持ちのシルバーのタッチペンで修復しておきます。

  簡単に塗っておきました

 レンズが付けばはっきりとは見えないし、地肌よりも反射具合が良くなればいいやという感じです。
 見たところ、左側のマーカーのほうは相当前から水が浸入していたっぽい・・・
 泥も少し溜まっていましたし。

 次にレンズとハウジングボディを接着します。
 ここは簡単に外れても困るし、水が浸入してきても困るのでしっかりと接着する手段を考えます。

  材質表示の確認

 レンズ:PMMA表示はアクリル樹脂
 ハウジング:ABS樹脂

 これならばアセトン、アクリサンデー等の接着剤で接着できそうです。
 接着面を綺麗に清掃してしっかりと合わせ、クランプ等で圧着固定してからアセトンを細筆で流し込んで接着しました。

  接着後のサイドマーカー本体

 接着のコツとしては・・・
 ・レンズ面に垂れてしまうと曇るので必要以上に流し込まないこと。足りないかな?くらいの量を隙間に少しずつ流し込む
 ・一通り接着が出来て樹脂が硬化したら接着した箇所を手で押して凹む感じがないことを確認。
  動く感触があったらそこは未接着の箇所なので再度押さえて接着剤を流し込む。
  これを全周に渡って実施する。

 慌ててやってもうまくいかないので時間をかけてじっくりやりました。

 接着後はバルブソケットを取り付け、水を接着した箇所にかけて内部に侵入してこないか確認をしておきました。

 残るはこちら。

  ゴム台座の再生、修理

 長年の日光攻撃により劣化、パキパキのバリバリになってしまっています。

 ゴム再生にはアーマオール、シリコンオイル等のドブ漬け攻撃が効くとのことだったので
 試しにシリコングリスを表面に塗り、シリコンスプレーをびちゃびちゃになるくらい吹き付け
 ビニール袋に入れて1日程漬けておきました。

 多少は良くなった気はするものの・・・
 新品には程遠い状態。

 折れた箇所の補修をしてみます。
 最初は瞬間接着剤でやってみました。

 面積が広い箇所は接着できるものの、粘りがないためにねじったり、潰れるような力が掛かると外れてしまいました。

 作戦変更で、YouTube等で見聞きするゴムブーツ類の修理に結構使えるという接着剤で試してみました。

  セメダインスーパーX2

 試してみると・・・
 こりゃ凄い。
 ゴム類の接着だったら今まで使った中では最強かも?

 素材の弾性が落ちているので折り曲げるような力を入れれば折れてしまいますが、
 脱着程度の力では接着面が剥がれることはありませんでした。

 念のため1日放置して完全硬化後に車体に取り付けました。

  無事復活!

 なお、このマーカーを外す際には結構苦労をすると思いますが、
 上の画像等を見てみると数mm程度の深さがある爪で引っかかっているだけなのが分かると思います。

 取り外しに苦労するのは今回修理をしたゴム台座がフェンダー部分と密着して動かし辛くなっているのが主な原因です。
 取り外す前には事前にフェンダーとゴム台座の隙間に
 シリコンスプレー等のゴム類を傷めない潤滑剤を吹き、固着を外してから作業をすると外しやすかったです。

 外す時のコツとしては・・・

 ・ゴム台座部分の固着をあらかじめ取っておく
 ・マーカー後部を前に押しつつ、もう片方の手で上下に軽く揺すりながら
  前側に開くような力を入れると爪が外れる感触の箇所が出て外れる

 こんな感じでやるとうまくいきました。

 なお、純正部品のサイドマーカーの場合、前側のビスで固定されている樹脂の爪は部品として購入可能です。
 (2022.9現在。実際に購入する際には各自確認の上でお願いします)

 84934AA050 スプリング、サイド ターンランプ 22円
 価格等から想像するに他の車両と共通に使っている部品だと思われます。

 折らずに済めばOKですが、ここに関しては壊しても救済策が残っているのは幸いだと思います。
 劣化が裂けられないゴムの台座が単品で出てこないのが痛いですね・・・

 どうしても外し辛い場合は、
 フェンダー内張りを外して裏側からアクセスするという方法も考えても良いかもしれませんね。

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