車のメンテナンスDIYのページ
自分の作業記録、覚え書きでもあります
当コンテンツはあくまで一個人の方法です。
万一鵜呑みでやられて失敗しても責任取れません。
あくまでも自分の作業は自分の責任の上で。

・ステアリングタイロッド交換
 12ヶ月点検に出したところ、ステアリングタイロッドに若干のガタがあると指摘されました。
 10年、13.6万km走行していますしその間ナックル側のボールジョイントは交換していますが、
 ラック側のほうは一度も交換していませんのでそろそろかな・・・ということで交換しました。

 ・ジャッキアップしてリジッドラック等で固定、フロントタイヤを外します
  いつものように落下防止の安全策は万全にお願いします。

 ・スタビライザーを外します

 ・ステアリングタイロッドの固定ピンを抜き取り、ボールジョイントを外します。
   まずはナックルからタイロッドを外します

  ボールジョイントリムーバーを使う人が多いと思いますが、こんなやり方でも簡単に外せます。
  #滅多に使わない特殊工具をわざわざ買う必要もないと思いますので・・・

  1.ナットをボルトのねじ山とツライチになる位まで緩めます
  2.ナットの頭にハンマーを充てがい、もう一つ用意したハンマーでハンマーを思い切り叩いてテーパー部分を外します
  #当てハンマーという使い方。対象物を直接叩かないのでナット等も再使用可能です

   衝撃を与えて外します

  叩く強さは、”ガン!”という感じで結構強い衝撃を与えます。
  ちゃんと力を掛ければ一発で外れます。

 ・ステアリングラックブーツを外し、ナックル側に寄せてカシメワッシャのロック部分を曲げてロッドを外します
   ブーツを外してナックル側に寄せます

   ラックシャフトを養生してからロックワッシャを叩きます

  整備解説書を見ると、

  ”ロックワッシャを叩く際にラックシャフトを傷つけないこと。傷が付くとオイル漏れの原因になる”

  ・・・と注意書きがあります。
  そこでガムテープで養生してから叩きました。

  ロックワッシャは比較的柔らかい材質の金属です。
  自分はピンポンチ、貫通のマイナスドライバを使ってハンマーで叩きました。    

   このロックワッシャをピンポンチ、ドライバで叩きます

  作業空間が狭いのでパワステユニットを止めているナットを緩めたり、
  ハンドルを適当に切って作業空間を確保します

   叩いてロックを外した状態

  ロッドは32mmのスパナを使って緩ませます。
  レンチを掛ける場所の厚みが少ないので薄めのレンチが良いです。

   外れたタイロッド

  ボールジョイントにも多少ガタが出ていましたし、
  ダストブーツは切れてはいなかったもののガサガサでしたのでやはり頃合いだったと言えるでしょう。

   象の肌みたいですね(^^;

 ・ステアリングタイロッドを組み立てて取り付けます
  タイロッドを先に組み立ててから取り付けます。
  

  ダストブーツ、クランプを挿入してからボールジョイントをねじ込みます。
  ダストブーツの裏側には滑りを良くするためシリコングリスorアーマーオール等を塗ってから挿入します。

   元々付いていたタイロッドと長さを同じにします

  アライメント調整をしたほうが良いですが、
  費用も馬鹿にならないですし、走って自分好みのトーにしたいのでおおざっぱに合わせておきます。

   組み上がりました(^^)

 ・車両に取り付けます
  ロックワッシャとコッターピンは新品を必ず使用します。
  タイロッドをねじ込んだ後、ピンポンチ、マイナスドライバで叩いてロックします。

   ロックワッシャを叩き込みました

  ロック後は、ダストブーツをパワステ本体に取り付け、ワイヤで固定します。
  ワイヤーは市販品でも良いのですが、純正品だとドライバーを使って簡単に締め込みできます。

   ブーツの位置を確認してからワイヤロックします

 ・反対側も同じように交換します
  右側のほうが少々隙間が少なくてやりづらいかも?

   ロックワッシャを叩く隙間が少ない・・・

   ラック部分にはグリスを塗ります

  ラック部分にはグリスが付いていますのでなるべく触らないようにします。
  給油する場合にはシャシグリスや、高荷重タイプのグリスが良いと思います。

  ナックル側のナットはボルト側の穴の位置を調整してから締め込み、コッターピンを挿入して緩み止めとします。
  ここのナットは緩まない程度の力で締め込む程度でそんなに強い力で締め込む必要はありません。
  また、コッターピンの穴とナットの切り欠け位置を調整する場合には締め込む方向で行います。

   取り付け完成

 ・分解した箇所を元通りに戻し、各部の締め付けを確認して完成です
  組み付け後は試走してハンドルのセンターの確認、トーの確認をしておきます。
  トーは簡易的に左右タイヤの前後の幅を測定して調整すると良いと思います。

  下から覗かないと解らないのがつまらない・・・(^^;

 走らせてみたところ、ステアリングの遊びが少なくなった気がします。
 結構時間がかかるわりには見た目的には解らないのがつまらないですね(^^;;;

 
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