車のメンテナンスDIYのページ
自分の作業記録、覚え書きでもあります
当コンテンツはあくまで一個人の方法です。
万一鵜呑みでやられて失敗しても責任取れません。
あくまでも自分の作業は自分の責任の上で。

・サイドシューを交換する
 2008の春先にBAKUでリヤ周りのリフレッシュをした際に

 ”サイドシューが減ってるよ”

 ・・・と言われてはいたのですが聞かなかったことにしてありました(^^;
 でも年が明ければまたジムカーナ練習会とかを走るわけですから、
 ようやく重い腰を上げて交換をしました。

 ・使う道具類です
   使う工具です。

  ・大きめのマイナスドライバ
  ・ペンチ類
  ・14mmのレンチ
  ・スプリングフック(あるととても便利)
  ・ニッパ
  ・インシュロック
  ・シリコングリス
  ・パーツクリーナー
  ・その他ウェス、ブラシ等

 ・リヤをジャッキアップ、ウマで固定しリヤタイヤを外します。
   いつものように安全策は万全に
  自分はリヤを上げる場合は、後部座席左右下のデフマウントのボルトにウマをかけ、
  念のためデフ部分にはジャッキを置いたまま(当たるか当たらないか位に)にしています。
  さらに外したタイヤを車体後部に潜らせて置いています。

 ・14mmのレンチでキャリパのボルトを外しキャリパをローターから分離します。
   結構堅く締まってますので注意

   キャリパはドラシャのあたりにでも転がしておきましょう

 ・サイドブレーキを解除してローターを外します
  
  外れにくい時は裏側のシュー調整ねじを下側に回して緩ませます。

   ローターが外れました

 ・スプリングフックを使ってシューを固定している引きバネ3カ所を外します。
   引きバネを外す作業には必須の工具です
  スプリングフックはバイク用品店で入手可能です。
  単価もそんなに高くないですし、ずっこけて怪我するよりは全然良いので準備しておきましょう。

  上側の引きバネを外す時には、引きバネの色をよ〜く覚えておきます。
  (前側のシューと後側のシューでバネの強さが違うため、色で区別されている)

   下側の引きバネと調整コマ

  調整コマの向きは左右で逆になっています。
  (どちらも裏のサービスホールで調整する際に上側に回すと遊びが少なくなるようになっている)

  間違えると後でまた分解する羽目になりますので、こちらも向きを良く覚えておきましょう。

   シューが分離できました(^^)
  分離する際にシューの間に挟まっている板+バネも取り外します。

 ・シューを固定しているカップをプライヤで回してシューをバックプレートから取り外します
   ピンを裏側から手で押さえてカップを90度回します

  バネとカップが勢い良く飛ぶ可能性がありますので注意!

 ・後側のシューからサイドワイヤのレバーを分離します
   分離した後側のシュー

   リテーナーとウエーブワッシャは新品に交換です  

 ・バックプレートをパーツクリーナー等で清掃し、シューが接触する突起部分、
  上部シャフト部分にグリスを塗ります
   多く塗りすぎるとシューに付着してしまいますので薄く塗ります

 ・サイドブレーキレバーをシューに取り付け、リテーナーをペンチでカシメます
   左:古いシュー、右:新品のシュー
  今までは、千葉のテックスポーツというお店のオリジナルシューを使っていました。
  今度はWinmaxのジムカーナシューです。
  シューは左右の方向性がありますのでしっかり確認してから取り付けます。

   リテーナとウェーブワッシャ
  ディラーで購入できます。
  どちらも確か一つ100円程度だったと思います。

   ペンチでカシメます

 ・バックプレートにシューを取り付けます
  ここでちょっと私の一工夫をご紹介。
  先程外したピンにカップを入れて90度回すのですが、バネが邪魔してそのままだと苦戦します。
  バイスクリップでカップをくわえ込んでやったりしても良いのですが・・・

   バネをインシュロックで縛り縮ませます

   裏からピンを通し、手で押さえつつ・・・

   シュー、バネを入れてカップを回して取り付け

  カップを回して抜けないようにした後、
  インシュロックをニッパで切断、バネを伸ばせば簡単に取り付けできます。

 ・引きバネ類を元通りに取り付けます

 ・下側の調整コマを最短に縮め、向きに注意して取り付けます
   あらかじめ印を付けておいた(^^;

  調整コマを最短にしておかないとシューの厚みが増えた分だけ大きくなりますので
  ローターが入らなくなります。

 以上、左右タイヤで実施した後、シューの慣らし、遊び調整を行います。

 ・ローター、キャリパを元通りに戻し、タイヤを取り付けます
  まだここではウマから車体は下ろしません。

 ・バックプレートの裏側のサービスホールから調整コマを上側に回し、遊びがなくなるまで回します。
  大抵の場合は、10〜15クリック位回すと遊びがなくなり、ブレーキが効くと思います。
  もしも万一コマの向きを間違えていた場合はここで気がつくと思います。

  また、力任せにコマを回すと緩ませることが出来なくなります。
  そうなると外すこともできなくなってしまいますので注意しましょう。

 ・遊びがなくなった位置でタイヤを前後に回してシューの位置出しをしておきます。
  
 ・再度調整コマを調整、ロック状態であることを確認した後、下側に6クリック程度回して遊びを設けます。
  大体この状態でサイドブレーキレバーでは4ノッチ程度の位置になると思います。

 ・車両を接地させてシューの慣らしをします。
  数百m位、シューを引いたままゆっくりと走行しローターとの馴染みを取ります。

 ・再びジャッキアップ、ウマに載せて遊びの調整をします。

 以上で完了です。

 
TOP  単車と車のお部屋TOP