車のメンテナンスDIYのページ
自分の作業記録、覚え書きでもあります
当コンテンツはあくまで一個人の方法です。
万一鵜呑みでやられて失敗しても責任取れません。
あくまでも自分の作業は自分の責任の上で

・クラッチ油圧系統OH(ラインの短縮化)
 
前々から私のインプレッサはクラッチ油圧ラインのフルード交換が長くてとてもやりにくく思っていました。
 初期型は短いのですが、なぜこんなに無用にうねうねと長くしたのかと言えば聞くとどうも・・・
 ”クラッチ強化によるジャダーのキックバックのクレームに対する対策”なのだとか?
 私はこんな車でジャダーもなにも言うのはナンセンスだと思うので、迷わず初期型部品と同じにしようと決意しました。

 ・タワーバーを外してインタークーラーを外します

 ・クラッチリザーバーからフルードを吸い取ります。

 ・エア抜きの要領で、ブリーダーから残っているフルードを出来るだけ排出してしまいます。

 ・運転席ベダル部分のピンを外し、ペダルとロッドをフリーにします。
  ベータピンを外して抜け止めとなっているプラスチック部分をラジペンでつまんで引っ張ると外れます。

 ・ピッチングストッパを外しオペレーティングシリンダを取り外します。
  次に12mmボルトを緩めて(まだこの段階では外さない)ゴムホースとスチールパイプ部分の車体取り付け部分をぐらぐらにします。
  フレアナットレンチ(10mm)を使ってパイプ部分とゴムホース、ステー部分を分離してから12mmボルトを取り、
  オペレーティングシリンダ+ホース+ステーを取り外します。
   外れたオペレーティングシリンダ

  シリンダ内部などに抜けきれないフルードが入っていますのでウエスなどでこぼさないようにして外しましょう。

   こちらは車体側
 ウエスでパイプ出口からフルードが出てこないようにしておきましょう。

 ・マスタシリンダを車体から外します
  まず遮熱板を外し(マスタシリンダ横の12mmボルト1本)、こちらもフルードが垂れないようにウエス等で養生してから
  10mmフレアナットレンチでパイプとマスタシリンダを分離します。
   新聞紙を上手く箱状に折ってみました。

 分離できましたら12mmのナット2本を外せばマスタシリンダは車体から外せます。
  上手く取れました。

 ・ストラット部分のステーを外してパイプを取り外します。
  結構残ってるフルードが出てきますから出口はしっかりと塞いでくださいね。
   全然長さが違います(^^;

   短縮しても取り付け位置は全く一緒ですね

 ・マスタシリンダを分解します
   中のEリング?をピックやマイナスでこじって外します

   外れたピストン
  このピストンはOHキットで丸ごと交換です。

   シリンダ内部はうっすらと縦傷があります
  本当はホーニング(細かい溝を付け直す作業)をしないとダメみたいですが、
  とりあえずこのまま見なかったことにします(汗)
  っていうか、今はOHキットは使わずAssy交換がほとんどなんだそうです・・・

 ・リザーバーをマスターシリンダから分離し、洗浄します。
   洗浄中・・・
  洗浄はブレーキ系統ですと台所用中性洗剤で洗います。
  歯ブラシとかを使うと綺麗に洗浄できると思います。

  洗い終わりましたらエア環境があるのならコンプレッサで吹き飛ばします。
  私は持っていませんので、キッチンペーパー(ケバの出ないものね)とドライヤーで乾かしました。
   ピカピカです♪

 ・OHキットを組み込み、Eリングで固定します。
  このときに私は失敗しちゃいました(汗)
  組み付けの時にはどうやらピストン部分、ピストンが接触するであろうシリンダ内部にはシリコングリス等を塗ってから
  組み付けないとどうも動きが渋くなり作動不良を起こしてしまうようです。
   一回目に組んだ時の写真
  なのでグリスが全然見えないでしょ?
  私は最初はたまたま持っていたCCIのメタルラバーって言う組み付け用?
  のスプレーをピストンに薄く吹いた程度で組み付けてしまいました。
  単体で手で動かしてみたときには問題がなかったのでそのまま組んでしまいましたが、
  一通り組み上がって試走してみると、
  クラッチのペダルがギコギコギコ〜とスムーズに動かずに引っかかる感じとキコキコ音が(汗)

  後日分解してみるとシリンダの縦傷はさらに酷くなっていました。
  多分このせいで異音も引っかかりも出たのではないか?と・・・

   これは2回目に組み直ししたときのグリスアップ写真

  既に傷が増えた状態ですので、こんなことしても焼け石に水状態で新品交換するしかないようです(汗)
  ・・・と、思っていたのですがしばらく使っていたら気にならなくなりました(爆)
  まぁいいや(ホントか?(^^;)

 ・元通りに戻し、エア抜きをします
  オペレーティングシリンダは装着状態ですとエア抜きしにくいので、クランプを使ってブリーダーを尻上がりにしてやります。
  クランプで固定するわけなのでブリーダーを緩めてからペダル踏まないと大変なことになりますよ(汗)
  ってか、私はやったんだけど(汗)

   使い捨て注射器を使ってフルードの初期当たり出し中・・・

  こちらもバイク屋さんで教えてもらったのですがフルードの初期アタリを出す方法です。
  (いつもありがとうございます > 磯子カワサキの皆様)

  ・フルードをリザーバーに入れて、ブリーダーを開け、注射器で吸引します。
  ・吸引するとリザーバーのフルードが減るので液切れに気を付けつつフルードが出てくるまで何回か吸います。

  負圧を利用して吸い出すこの方法だとペダル踏んでやるよりもエアを噛みにくいので、
  ずっと効率良く短時間で初期アタリを出すことが可能です。

  車ではクラッチのこの部分しか試したことはないけど、バイクでは良くやっています。
  多分車のブレーキでも出来るんじゃないかなぁ?
  キャリパ、マスタシリンダOH等完全にフルードを抜いてしまったりした場合のエア抜きの方法としてお勧めしておきますね。

  勿論、初期アタリが出たら通常のペダル踏み動作を繰り返してエア抜きするんですけどね。
  最初のスカスカのペダル踏みがないだけ楽でしょ?(^^)

 ・インタークーラー、ピッチングストッパを元に戻して最後に水をかけて飛散したフルードを流しておきましょう。
  以上で完了です。     

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