車のメンテナンスDIYのページ
自分の作業記録、覚え書きでもあります
当コンテンツはあくまで一個人の方法です。
万一鵜呑みでやられて失敗しても責任取れません。
あくまでも自分の作業は自分の責任の上で

・DCCD強制フリースイッチ

・電動ファン強制ONスイッチ

・DCCD強制フリースイッチ
 私のインプレッサにはセンターデフのトルク配分を調整できる機構
 (DCCD、ドライバーズコントロールセンターデフ)が着いています。
 走行会等では加速時のトラクションを稼ぐために
 センターデフのトルク配分をフロント寄りにして50:50に近づけて走りますが、
 これだとパドックに戻って来たとき等に戻し忘れたりして
 タイトコーナーブレーキング現象が発生、とても走りにくいです。

 また、折角いい案配の場所が見つかったとしても、
 いちいちタイムアタックする度に調整しなおさなきゃならないのは正直面倒です。
 特にジムカーナ練習会等では出入りも頻繁なのでなにか良い方法はないかな・・・
 と考えて、スイッチ一つでダイヤル位置は無視して強制的にフリーにしてしまうことを考えました。

 フリーにするにはサイドブレーキのスイッチ回路を使っても出来ますが、
 ブレーキ警告灯が点灯してしまうのでこちらでの常用は避けて、
 ダイヤルコントローラー側での加工をしました。

 まずは、回路の解析から。
 手持ちのGC8G型の配線図集(tmaeさん、コピーしていただきありがとうございます)を追っかけて行くと、
 調整ダイヤルのところには3本の入力があり、うち1本が抵抗値が変わるような回路になっています。
 実際に回路を追いかけてみると、5VとGNDが接続されていて、
 抵抗値が変わるところはダイヤルを回すとロック時5V、フリー時GNDとなることがわかりました。
  実機にて解析ちう・・・

  回路解析結果と改造図 

 また、フェールセーフ機能だと思うのですが、
 回路の動作を試している時にダイヤルのコネクタを引っこ抜いた状態でもフリーとなることも解りました。
 つまり、スイッチでダイヤルの調整する箇所を切断するか、GNDと接続してしまえばフリーになるわけです。

 と、いうことが解れば話は早いです(笑) 早速改造です。

 ・純正の配線のうち、ダイヤルに繋がっている緑色の配線を切断、ギボシを圧着します。

 ・白/青の配線がGNDになるのでそこにエレクトロタップでGND配線を追加します。
  

 ・2極双投のスイッチを使い、フリー固定の場合はダイヤル側との接続を切りGNDと直結、
  通常時はダイヤル経由での接続となるようにスイッチに配線を半田着けします。
   
  保証できませんが、多分単極単投スイッチでダイヤルの接続を切るだけでも大丈夫だと思いますが、
  心配だったので私はDCCDコントローラーにフリーのポジションと勘違いさせるために2極双投タイプをチョイス。
  また、今回は純正っぽくしたかったので黒いロッカスイッチをチョイスしてみました。

 ・純正のコインホルダの箇所を取り外し、ここに取り付けられるキャップを改造、スイッチを取り付けます
  上の写真に出ていますが、こちらはインプレッサ初期型等で使われている部品です。
  品番は、66384TA010MJ キャップ、スイッチ 105円です。
  今回はライトグレーをチョイスしましたが、他に色違いでベージュ、ブラックがあるようです。

  これをスイッチの大きさに合わせて四角く穴を開けて・・・
   こんな感じにできました

  自分はホビーリューターと、カッターナイフで少しずつ削って加工しました。

 ・コインホルダを外してキャップ付きスイッチと置き換え、タイラップで配線をまとめて元通りに戻します
   とても自然な感じに出来ました(^^)
  言われなかったら純正って思われる位のできばえに大満足(^^)v

・電動ファン強制ONスイッチ
 こちらもまた自分の使い方に合わせた走行会向けのモディファイです。
 ジムカーナ練習会の走行順番待ち、
 サーキット走行でのクーリング時、
 パドックに戻って来たときの停車時に電動ファンを強制的に回して、
 クーラント循環させながら冷却して水温を下げたいと思うことが結構あります。

 エアコンを使えば強制的に電動ファンが回るには回るのですが、
 これだとタイムアタックの時に忘れてしまったり、
 気温が低かったりすると停止してしまったりすることがあります。

 市販のファンコントローラーを使えばそういったことも可能ですが、
 機能のわりに無用に高いし、
 普段はECU任せで全く問題ないのでスイッチ一つで強制的にファンを回すスイッチを取り付けようと考えました。

 ・なにはともあれ回路の解析です。
  電動ファンは、インプレッサWRXの場合は2つ着いています。
  ECUでファンの制御は行っており、約96℃でON、86℃まで下がるとOFFとなるような基本制御です。
  これに車速やエアコンの運転状況によりファン速度を2段階にコントロールしています。
  2本の配線でコントロールしているのですが、
  そこにスイッチを割り込ませて強制的に高速回転でファンを回すことにします。

   回路解析結果と改造図

 ・スイッチの取り付け場所を検討します。
  こちらもDCデフ強制フリースイッチと同様に、いかにも”後から着けました”風なのはイヤなので、
  スイッチはありきたりのトグルスイッチではなく、黒色のロッカスイッチをチョイス、
  インタークーラーウォータースプレーの部分のメクラ蓋のところに改造して取り付けることにします。

 ・運転席ダッシュボード下を取り外します。
  タッピング2箇所とクリップ1箇所を外して引っ張れば外れます
  外れたらインタークーラースプレースイッチなどの配線類を取り外しましょう

 ・メクラ蓋を取り外し、スイッチに併せて切削加工します
  カッターナイフとかだけでは正直大変です。
  私は模型用ホビールーターを使って切断、切削加工しているので結構楽ですが・・・
   こんな感じでスイッチに合わせてカット

   上手く出来ました(^^)

 ・ダッシュボードを外せるように途中にコネクタを噛まして配線を引いていきます。
   右ドア奥の14ピンコネクタの赤/青、黄/赤配線に割り込み

  ちょっと奥まってる場所なのでコネクタのカシメとかやりにくいかも?(汗)

 ・2極双投スイッチを用いて、通常はECU側からの配線、強制ON時にはアースに接続となるようにします。
   ダッシュボード下側を外した時のことを考えて少し長めにしました

 ・イグニッションONにして、エアコンをON状態でECU側にスイッチを設定している場合にはファンが回り、
  エアコンOFF状態で強制ONスイッチを投入するとファンが回ることを確認して元に戻して完成です。

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