DIYメンテナンスのページ(ZZR1400編)
ZZR1400ABS関係のメンテナンス記録です
お約束ですがDIYはあくまで自己責任にて
・ウィンカーポジションランプを追加する
AR125、ZZR1100の時にも追加しましたが、
カワサキ車って昔からウィンカー部分が車幅灯として点灯するのが好きなのです。
ZZR1400は着いていませんが、今回もまた追加してみようと思います。
コンセプトとしては・・・
・車検対応、保安基準に適合すること
ウインカーが点滅しているときは左右ともポジションが消灯しないとNGです。
ま、そこいら走ってる時にこれくらいでキップ切られるとは思えないけどね(^^;
・なるべく安く作る
そりゃ回路を起こしたり、市販品を買ってくれば安易に色々とできますが・・・
お金を馬鹿みたいにかけてやりたくはない。
・いかにも後から着けました風にはしたくない
社外品のコントローラもありますが、
点灯する時に時間差があったり、ぼんやりと点灯するようで、
個人的にはこんなところが”後付しました”って雰囲気でイマイチ。
それに今までの経験では後付部品、
特に良く解らないメーカーの自動車の電気部品はかな〜りいい加減な作りなので
出来れば使いたくない。
こんなところに拘ってやってみたいと思います。
・まずは敵を知る(^^;
現行カワサキ車の中でも、ウィンカーポジションがある車両はいくつかあります。
私が知っているだけでも・・・
ZRX系、ZZR400あたりは標準装備されています。
また、ウインカー作動時にポジションON、OFFとするスイッチは左側ハンドルスイッチ内にあることも
過去の事例から解っています。
・・・という背景を考慮して回路図、現車を見てみると・・・
スイッチボックスは、ZZR1400とZRX系等と外形はソックリ。
#というか、チョークがない以外は多分同じじゃないかと?(^^;
ということは、私は製造関係の人間のはしくれですが、想像するに・・・
”こんな単純で安価ななものを仕様毎にわざわざ何種類も作るとは到底思えない”
”つまり、スイッチ類はZRX系等のポジション付きのものと共通なのではないか?”
・・・と推測。
そんな
疑いの目で(^^;
回路図をじ〜っと眺めていると・・・
左側ハンドルスイッチ部分にどこにもつながっていない配線が2本あるではないですか!
BL、R/BLの配線が怪しい・・・
多分これがウインカポジションのON・OFF配線だな・・・
・現車にて動作確認する
カウルをばらして左ハンドルスイッチのコネクタを外します。
カウルは、左インナーカウル、ダクトカバー、アンダーカウル、センターカウル、ライト下カバー
を外します。
そうすると、丁度センターカウルとアッパーカウルの取り付け部分あたりに防水カバーに入った
多ピンコネクタがありますので、それがハンドルスイッチからの配線です。
青、赤/青配線がポジション切り替えSWの配線
テスターで確認したところ、ウインカONで導通断、OFFで導通有でしたのでこれが
他車でのウインカポジションランプの配線であることが解りました。
元々着いているのであればこれを使わないテはありませんね!(^^)
・ウィンカーソケットをダブル球ソケットに改造する
フロントウインカをダブル球に変更しますので、ソケットをダブル球用に交換しなくてはなりません。
ソケットは汎用のウインカの部品でも売っていますので、その中身だけ流用するのもテではありますが・・・
今回はオークションを何気なく見ていたときに見つけたZZR1100のジャンク部品を利用しました。
POSHのクリアウインカらしい・・・
このソケットと色付き電球があったからこそジャンクなのに落札したと言っても過言ではない(^^;
ソケットは案外入手しにくいし、形が合うとも限らない。
オレンジ電球のダブル球はバイク用の限られた製品しかないので値段が高い。
それがみんな着いているなら安いや・・・と思いまして。
車体に着いていたウインカのソケットを分解、ダブル球のソケットを移植します。
当初、中の端子の部分のみ交換しようと思ったのですが(ZZR1100の時はそうした)
一時期一部では流行っていた白テール、ウインカ対策のためなのか着色電球はピンの
位置が通常の電球とは違うのですね。
そこで金属の部分から丸ごと移植することにします。
電球を外して、ラジペンでソケットの金属を掴んで引っ張ると中のソケット部分を抜くことが出来ます。
(結構な力で引き抜きますのでずっこけたりしたときにケガしないように注意!)
ソケット丸ごと交換しても良かったのですが、新品の配線を出来るだけ使いたかったので
緑色の配線を移植する配線と交換しました。
下が新しく使うダブル球のソケット
テスタでの導通確認と実際に12Vをかけてどっちの配線がポジション側なのか確認しておきましょう。
今回の移植した部品では灰色の配線がウインカ側でしたので1400についていた緑色の配線と入れ替えました。
元の部品についていたゴムシールから配線を引き出して、
ぎゅっと押し込んで圧着端子を取り付ければコネクタ部分の加工は完了です。
できあがったらテスタで導通を確認しておきましょう。
配線が1本増えて2ピンコネクタが3ピンになったことと、
若干配線が短くなった(20mm位の短縮)以外は正直ほとんど変わり映えしてませんね(^^;
未確認ですが、ER-6系のテールランプが同年代でダブル球なのでこれが流用できるのかも?
(こちらの部品は一つ約800円位。07.12調べ)
今回使用したZZR1100D型のウインカーに着いていたダブル球ソケットはスタンレーの部品です。
樹脂部分の形状が合えばそのまま使いたかったのですが、少し違っていました。
中身の流用が目的であれば他社でもテール球のコネクタがダブル球ですので使いやすいと思います。
・電源の選定
次にポジション電球の電源を引き出す場所を選定します。
ダブル球なのでアースはウインカの回路と共通ですので追加する必要はありません。
必要なのは、先の左ハンドルスイッチを経由した+12Vのイグニッション連動電源です。
こちらもサービスマニュアルの回路図をじ〜っと見ていると・・・
左ハンドルコネクタと一緒に防水キャップの中に入っているコネクタはイグニッションキーの
配線であることが解りました。
それならばそこから取ってしまったほうが楽できますね。
今回はイグニッションキーハーネスの赤/青(テールライト電源その2)から取ります。
・・・と、いうことで配線をするため、アッパカウルを取り外して作業します。
・アッパーカウルを外す
1.アッパーカバー下のインナーを外し、ヘッドライトのコネクタを全て外します。
2.左右のタッピングを外し、ステーを取りポジションのコネクタを外します。
3.スクリーンを外し、イモビアンプ左右の10mmボルトを外します。
10mmボルト2本を外します
間隔が狭い(特に向かって右側)ので1/4のコマを使うと良いです。
5.イモビアンプと、転倒センサーのコネクタを外します
6.フェンダーを傷付けないように養生してから手前に引き出してアッパーカウルを外します
ウェスをフェンダーに洗濯バサミで固定すると良いですよ
手前に引くと取れます
アッパーカウルはライト類が着いているので結構重いです。気をつけましょう。
・キー連動の12V電源を引き出します
ピックツールでコネクタの端子を分解し、ハンダ付けしちゃいました。
PBのピックツールが細くて便利
端子を止めているプラスチックのツメを押さえて引き抜きます。
ピックツールがない場合は、クリップなどの堅くて細い針金で代用できます。
ハンダ付け
付け終わったら元の位置に戻します。
ハンダ付け出来ない場合は、一旦切ってしまい、市販の平形ギボシに共締めでも
良いし、市販のエレクトロタップを使っても良いでしょう。
・ハンドルスイッチ側のソケットから赤/青、青配線を引き抜き、
ギボシに付け替えます
間違えないように充分確認!
本来はこの端子の相手側を入手出来ればコネクタ一つでワンタッチ接続で良かったのですが、
お店などでざっと探したところ見つからなかったので、ふつうの丸形ギボシに付け替えました。
ギボシで接続
ここに限った話ではないですが、
ギボシを使う場合、オス・メスは外した状態でもショートしないようによく考えて選定しましょう。
この端子が見つかればコネクタでワンタッチ接続だったのになぁ・・・残念。
・ウインカポジションの配線を引き回します
今回は純正の配線に沿わせてスパイラルチューブで固定しました。
配線を止めているクリップ類は細いマイナスドライバを使ってロック部分を緩めれば外すことが出来ます。
・左右のウインカコネクタのソケットを交換します
今回は110型3極に変更していますので、ハウジングを交換してポジション配線を追加します。
#以前のZZR1100の時はコネクタが入手できなかったのもあり、
#ポジション用の丸ギボシ配線を追加しましたが今回はコネクタ一発でやりたかった
#ここは私の拘りです
こんな感じでまとめた
単体のウインカ配線の部分のみ、一旦ハーネステープをほどいてポジション配線と一緒に巻き直しました。
・点灯テストをしてOKであればカウル類を元に戻して完成です
イモビアンプ、転倒センサーが着いていないのでインジケータにエラーが出ます。
エンジンは始動せずに確認しましょう。
また、エラーが出ても内容はクリア出来ないので業者さんに聞かれた時には答えられるように
覚えておきましょう。
点灯した状態です。
通常状態
ウインカー作動時。ポジションが消えます(^^)v
横から見た時
オレンジ色に発光していますので夜間はもちろんのこと、昼間の視認性も上がると思います。
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