DIYメンテナンスのページ(ZZR1400編)
ZZR1400ABS関係のメンテナンス記録です
お約束ですがDIYはあくまで自己責任にて
・ホーン追加
別に鳴るからどうでもいいやと思ってはいたのですが・・・
ZZR1400のオーナーをネットで俳諧していると不満に出てくる上位に
”ホーンの音がショボイ”
という内容が結構上がっています。
ZZR1100の時はダブルホーンで国産4輪車のちょっと高い車と同じような音でしたが、
ZZR1400はシングルホーンになっていて原チャリとかと音色は同じようなものです。
せっかくの高級車?なのですからもうちょっと良い音にしてみようと画策してみました。
・まずは敵(純正のホーン)を知る
ネットで多くの交換記事を見ていると元ある場所にダブルホーンを装着している例が大半です。
個人的にはこれはちょっと・・・
というのはフロントサスがボトミングした時に干渉する可能性が高いからです。
ボッシュ、ミツバ、マルコあたりのトグロを巻いたヨーロピアンホーンにすると音も大きく変わるので
一番交換した気はしますが、
この類のホーンは消費電力も多いので元からの配線に分岐して使うことが難しいです。
という前提条件があり、他のバイクでの純正装着のダブルホーンを転用しようと考えました。
探してみると最近はコストダウンなのか、スペースの都合なのか大半がシングルホーンです。
見つかったのはヤマハのXJR1300、400の一部、ホンダのCB1300、1100、400SFの一部だけのようでした。
その中で球数が結構多かったヤマハのXJR1300用のホーンを中古で入手してみました。
ZZR1400のホーンと比較
XJR1300のホーンはネイキッドモデルとあってメッキ仕上げになっています。
・・・が、その質はあまり良くないようで結構錆びているようですが、入手した個体はそんなに酷くなかったです。
ZZR1400のホーンの刻印
ニッコー製のYF-12というモデルのようです。
XJR1300のホーンの刻印
こちらも同じくニッコー製のYF-12というモデルでした。
つまり、どちらも品番は同じということですね。
音色がLo、Hiとありますがどちらも品番としては同一でした。
ということはどこか調整をいじると音色が変わるのでしょうか?
・ホーンの音色を比較してみる
このタブルホーンを入手した理由の一つとしては、
Hi、Loのどちらかの音色はZZR1400のホーンと同じなのではないか?
という考えがあったからです。
そこで実際に鳴らして確認してみました。
聴感での印象は・・・ XJR1300のLo側とZZR1400のノーマルホーンは同一な印象。
・・・しかし、私のいい加減な聴感だけで記事にしてしまうのは良くないので
録音したものを波形スペクトル解析してみました。
(以前お世話になったことのあるefuさんという方が、Wave
Spectraというフリーソフトを公開しています)
efuさんのHP(リンクは2012.7現在)
ZZR1400のホーンの波形分布。大体300Hzあたりの音といったところでしょうか?
XJR1300のLo側ホーンの波形分布。ZZRのホーンと酷似しています。
この結果、聴感での同一だという印象は裏付けられたと思います。
XJR1300のHi側ホーンの波形分布。 唯一波形が異なります。
400Hz弱の音が出ているのでしょうか?
ということは、Hi側だけ追加すれば良いということになりますね。
・装着場所の選定
ノーマルに追加するのですからノーマルの位置はそのままにします。
Hi側を何処に追加するのか?
前々からカウルを分解しているときに使えそうな場所があったことを思い出しました。
右カウルの内側です
ここのラジエターの遮熱板とインテークダクトの間に結構な空間が空いています。
この場所にステーを追加して取り付け出来ないかな?
こっちのほうが良さそうだ
右側センターカウルのステーに共締めしてエンジンの上あたりに取り付けると良さそうです。
クラアランスも問題なさそうです
こんなふうに取り付けます
ステーは市販の万能ステーを適当な長さに切断しました。
・配線を追加します
配線は既存のホーン配線から分岐
ホーン配線のヒシチューブの一部に切り込みを入れて追加配線を通しました。
純正のホーン端子のところに分岐配線を割り込ませて追加
配線はインテークダクトに沿わせて引き回し
カウルを組み付けて配線類が干渉しないことを確認して出来上がりです。
肝心の音ですが、こんな感じになりました。
MP3音源
ダブルホーン化した場合の波形スペクトルは以下のようになりました。
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