DIYメンテナンスのページ(ZZR1400編)
ZZR1400ABS関係のメンテナンス記録です
お約束ですがDIYはあくまで自己責任にて

・シガーソケット用電源の取り出し

・ポジションランプをLED球に交換する

・PIAA 超TERAを修理する


・シガーソケット用電源の取り出し
 ロングツーリングになるとどうしても必要になってくるのがケータイ等の充電です。
 宿に泊まった時にコンセントを拝借して充電すれば良いのですが、
 キャンプメインで旅をしてたり、相部屋だったりするとなかなか充電出来なかったりすることがあります。
 ZZR1100の時にもやっていましたが、
 バイクにシガーライターソケットを追加してカー用品で発売しているインバータや充電器を
 利用できるように電源を取り出す改造をします。

 配線図を見ていくと・・・
 おあつらえ向きなところにイグニッションキー連動の電源コネクタがありました。

 ETCのところでもちょっと書いたライセンス灯の2極コネクタが丁度シート下にあります。
 #アクセサリ電源を取るために意図的にここに置いてあるという話・・・
 今回は、市販コネクタを割り込ませて車体の配線を改造せずに分岐コネクタを作ることにします。

  用品店で2極の110型コネクタを購入

 ちなみにバイクでよく用いられている110コネクタって呼ばれているコネクタは、
 住友電装のMTWシリーズってもののようです。

 (住友電装のMTWシリーズのHP 旧型コネクタと書いてあるのでリンク切れは勘弁!)

 用品店で購入すると正直高いので、アキバとかで電気部品として入手できないのかなぁ?

 シガーソケットのほうは、知り合いが車で使っていた分配ソケットのジャンク品を再生したものです。
 (ZZR1100の時から使っていたものの転用)

 シガーソケットは大きいからバイクの車体に常時装着しておくと邪魔だし、
 日帰りツーリングやチョイ乗りでは使いませんので、
 家にあったラジコンの7.2Vコネクタ
 (俗に言われるタミヤコネクタというもの。こちらも一般の電気部品の汎用品ですが・・・)
 に変更し使わない時は車体から外しておけるようにしてあります。

  こんな感じで分岐コネクタを作成

  
 シート下左側、圧力センサのところにナンバー灯コネクタがあります。

  こんな感じで作った配線を割り込ませました。

  ソケットを取り付けた状態です。
 ソケットはシート下に置いた状態でも良いのですが、
 大抵は引っ張り出して荷物の中に忍ばせて使っています。

 (2010.3 追記)
 ロングツーリングで使い込んでいくとキャンプ場などエンジン停止時に
 バッテリ電源を使いたいことが結構ありました。
 
 そこで、キー連動電源とバッテリー直接出力を選択出来るように接続を変更しました。

 バッテリ端子に追加して引っ張っても良いのですが、
 素人配線っぽくってカッコ良くないしタンクの下を引き回すのも面倒だし・・・
 ということでシート下のヒューズにバッテリ直配線が来ていないかサービスマニュアルで確認すると
 ヘッドライトの配線がバッテリ直みたいです。

 そこで、もしものことを考えて(追加配線が原因でショートしたこととかを考えて)
 ヘッドライトHi側のヒューズを通過した後の箇所にギボシ配線を追加します。

 安全のためにバッテリのところにあるマイナス配線を外してから作業しましょう

 ・ヒューズボックスをインナフェンダーから外します
 ・ヒューズを外して内側の爪をピックやクリップの針金で押すと後ろ側に端子を引き抜けます
   バッテリから端子を必ず外してからやります!(ショートします!)
  ヒューズを外してこの爪を内側に押して線を引くと外すことができます

 ・端子に追加配線を半田付けギボシのメス側を追加します
  追加する配線は必ずヒューズを通った後にしましょう。

 プラス配線は車体金属部分に触れないように気をつけて引き回します。
  ここには色々と置いてますなぁ・・・

 この配線はちょっと長めにしてシートとタンクの隙間から引き出せるようにしました。
  こんな感じで引き出しまして・・・

  シートを着けるとこんな感じに隠れます

・ポジションランプをLED球に交換する
 これは正直、見てくれのためだけの交換です(^^;

 社外ウェッジ球ではポジションランプ用にLED球が発売されていますし、
 汎用品のLEDで自作する人も中にはいますが・・・
 私も過去に試してみたことがありますが、
 白ではなく青っぽくなってしまってたり(白色LEDの特性上やむを得ない部分もある)、
 実用に耐えない位暗かったりして交換する気にはなりませんでした。

 ところが、たまたまバイク用品店で見たPIAAの超TERAは照射角度も充分あり、
 ウェッジ球並に明るかったのでこれなら・・・ということで交換してしまいました。
 後々ロービームをHIDにした時に色味が青白い色で統一されるのも交換した理由です(^^;

 ・カウルの内張左右を外します

 ・左右のステーのタッピングビスを外してステーをずらします
   タッピングを外し、この金属ステーをずらします

 ・ソケットを半時計回しに回して外します
  ゴムシールが固着して堅い場合があります。ちょっと力入れないと外れないかも?
   手狭な場所なのでケガしないように!
  LEDには極性があります。
  装着状態で上側の端子(赤い線のほう)がプラス配線ですので覚えておきましょう。

 ・電球を抜き取り、LED電球と交換します
   今回チョイスしたPIAA 超TERA 4500k

   超TERAは電球より少し長い(約9mm程)
  ウエッジ電球よりも長さがありますので、車両によっては装着できませんが、
  ZZR1400のポジション球には使用可能です。
  #私の持っているGC8インプレッサのナンバー灯にはカバーと干渉してしまい使えなかった

   ちょっと装着は堅めです
  極性を確認してしっかりと奥まで差し込みましょう。

 ・点灯テストをします
  折角ですからウェッジ球と明るさと配光具合を比較してみました。

   向かって右:超TERA 左:12V/5Wウェッジ球
 
    
  下側はシャッター速度を早くして光り方が解るように撮影してみました。
  前側で光ってますから、ウェッジ球と同じとはいかないものの・・・
  横からも光を認識できますし、明るさも大差ないですから多分車検も大丈夫でしょう。
  #次回の車検の時にこのまま受けてみます

 ・ポジションコネクタ裏のステーを取り付けて、内張を元に戻して完了です
  ステーのタッピングビスはねじ山が馬鹿になるので、あまり強く締めてはいけません。
  動かない程度の力での締め付けにしておきましょう。
  また、締めるときに元々ビスで掘ってあったねじ山にタッピングの山が入るようにして締めましょう。

   こんな感じになります(^^)


・PIAA 超TERAを修理する
 以下、個人レベルでの修理でありPIAA社には関係ありません。
 このコンテンツに関してメーカーへの問い合わせはしないでください。

 上で装着して白色光のポジションになったと喜んだのも束の間・・・
 年始めの買い物に行こうとバイクに乗ったところ、片側が点灯しなくなっていました。 (- -;

 正月早々からバイクをばらして見てみると・・・

 どうもバルブ内部で接触不良をしているらしく、ストレスをかけると点灯したりしなかったりする・・・

 一旦電球に交換して、あまりにも早く壊れたから不良品として交換してもらえるか確認したところ

 ”点灯確認でOKであれば対象外です。ごめんなさい”

 ・・・・・

 多分、メーカーに文句言っても同じ答えでしょうから・・・

 じゃあヒマだしwebネタにもなるから自分で修理してみっか!(笑)
 #この時点で根本的にふつうの人と思考が違ってる(笑)

 ダメなら他社のものに買い換えちゃうべ。
 後でお店で色々と見たけどベロフやRGのほうが作りが単純そうなので良さそうだったし・・・
 個人的には色々と使ったけどPIAAの電球って寿命短いから嫌いなんです。
 #母体が確かライトメーカーの市光なはずなんだけど・・・

 LEDだから球切れは大丈夫だろうと思ったけど、まさかこれも・・・とはねぇ(^^;

 では早速修理します。

 ・敵の構造を理解する(^^;
  じっくりと実物を観察すると・・・

  ・チップLEDが3つ実装されている
  ・散光板は接着されている?
  ・端子は・・・部品のリード(足)そのもののようだ
  ・どうも放熱板の形をしている部分には抵抗が入っているらしい?

  ということが解りました。

 ・分解、修理する
  端子をまっすぐにして白い樹脂部分を引っ張ってみると・・・

   あらま。簡単に外れたよ(笑)

  写真撮るの忘れてしまいましたが(^^;
  中には47Ωの抵抗が入っていました。

  散光板は破壊覚悟で放熱板(筒)のところの間にツメを立ててみると・・・

   あらま。また簡単に取れちゃったよ(笑)

  ここまで分解して製品の実態と回路が見えました。
  単にチップLED3つと抵抗を直列に繋いでシリコンで固めただけのようですね。
   回路図
  #PIAAなんていう一大用品メーカーの製品なのにずいぶんアマチュアライクな作りだなぁ・・・

  お店の人の説明ではLEDが焼き切れたなんていうことも言ってましたが・・・

  駆動電流は、
  LEDの定格と抵抗値から求められますので、

  駆動電流=(走行時の電圧:レギュレータの出力電圧)−(LEDの定格電圧x3) ) / (抵抗値)

  で求められます。
  よって、(13.5-3.6x3)/47=56.25mA

  ちなみに定格消費電力は13.5Vx56.25mA = 0.76Wとなります。
  #白色LEDの一般的な数値をもとに計算してますので絶対ではありません

  多分パワーLEDを使っているとすると大抵は100mAまでは許容電流だと思いますので
  焼き切れは車両が正常である限りはまず考えにくいでしょう。
  #一般人に対しての言い訳としてはパソコンの相性問題と一緒で簡単だけどね(^^;

  ・・・と、なるとハンダ不良なのかな?

  てなわけで試しに乾電池を使って一つずつLEDを点灯確認してみると・・・
  LEDそのものは全て正常に点灯しました。

  これではっきりしました。
  どこかでハンダ不良を起こしているわけですね。

  テスタと、虫眼鏡(^^; でじ〜っとハンダを観察していると・・・

   このハンダにクラックが入ってるみたいだ・・・

  イモハンダ(ちゃんと溶着できてないハンダ付けの俗語)っぽい雰囲気でもありますねぇ (- -;

  ・・・って、チップ部品をシリコンで固めて、
  その足をハンダ盛りして接続したものを振動の多い自動車のマスプロダクト製品として販売するってのは
  品質管理の面ではどうなんだろう?(^^;
  #これでは遅かれ早かれクレームが来るような気がするんだけど・・・

  そこでこの部分のハンダをしなおしました。
   ヤニがシリコンに着いちゃったけどそこは気にしない(^^;

  点灯確認してみます。

   なおった(^^)v

  ハンダのヤニはラジコン用のアルコールクリーナーで落とせるだけ落としておきました。
  (あまりやりすぎるとシリコンが剥離しちゃうんで程々に・・・気にしないなら放置がベター)

  散光板は家にあった液体シリコンガスケットで接着しておきました。

  この端子の部分が弱そうですから、
  超TERAで点灯しなくなった人でハンダ付けに自信がある人は試してみては?
  #どうせゴミになるんだから壊しても気にならないでしょうし(爆)

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