DIYメンテナンスのページ(ZZR1400編)
ZZR1400ABS関係のメンテナンス記録です
お約束ですがDIYはあくまで自己責任にて
・小さい塗装剥がれの補修
・スプロケットカバー脱着、清掃
・チェーン清掃、給油
・小さい塗装剥がれの補修
シート取り付け部分の塗装が割れたように剥離していました。
シートを外した時にだけ見える部分なので簡単にちゃちゃっと修理します。
・剥がれている部分を600番程度のペーパーで磨き、浮いている塗料等を剥がします。
地肌部分等、ペーパーの擦り傷が付く位まで磨きます。
#傷を付けることで塗料の密着度を高くします
・パーツクリーナーやシンナー等で脱脂後、錆止め塗料を塗ります
市販の自動車補修用塗料を流用します
市販のタッチアップペイントはラッカー系ですので薄め液は模型用の薄め液
(Mr.Color用のラッカーシンナーを使います。タミヤカラーの薄め液はエナメル系なのでNGです)
で薄めることが出来ます。
量も手頃で入手容易です。
市販のマニキュアタイプのタッチアップペイントは重め(どろっとしている)な場合が多いので、
少し薄め液で薄くしてあげるとムラが少なくなると思います。
錆止めだけで赤を上塗りしなくてもいいかなぁ?(^^;
地肌むき出しですと錆が心配ですが、これなら大丈夫でしょう。
・スプロケットカバー脱着、清掃
チェーンオイルが飛び散ってヌタヌタになっていることが多いので、
たまには外して掃除をしましょう。
・1/4の8mmソケットレンチを使いカバーを外します
下側の奥まっているボルト1箇所
この場所は抜き取りにくいので、
ko-kenのナットグリップソケットや、スナップオンのマグネット付きのソケットをお勧めします。
クラッチオペレーティングシリンダのボルトを緩めたら素早く外し、
ピストンをインシュロックで固定しておきます。
・10mmボルト3箇所を外しチェーンカバーを取り外します
チェーンを避けながら緩めて外します
外れました。かなり汚いです(汗)
マイナスドライバーでそぎ落とし、灯油で拭き取りました。
こんなにチェーンオイルのカスが取れました(汗)
スプロケカバーの裏側も灯油で奇麗に拭き取りました
・分解した順番と逆に組み立て直します
ネジロックを流布
やらなくても大丈夫だとは思いますが、
場所が場所なのでチェーンカバーを取り付けている10mmボルトにはネジロックを塗っておきました。
・・・と、ここまでは特に難しい作業内容ではありませんが・・・
この作業で失敗してしまったのですが、
クラッチの操作力を少しでも軽くしようと思ってオペレーティングシリンダに
ブレーキのキャリパピストンのメンテナンスと同じ要領でシリコングリスを塗って揉み込みをしました。
ここまでは良かったのですが・・・
このときになんとなくピストンの動きが良くない気もするな・・・
と感じていたのですが、今まで特にケアしなくても大丈夫だったので
迫り出て来ないようにインシュロックでピストンを固定せずに別の作業を行いました。
組み立て直してクラッチの作動を確認すると・・・
タッチが変わっており、エアを噛んでしまった様子。
エア抜きを行ったのですが、上手く抜けずにギブアップ状態となってしまいました。
このオペレーティングシリンダを壊したと思い、脱着し、バイク屋さんで確認してもらいました。
診断結果は特に問題なし・・・ピストンが斜めになってシールに無理な力がかかりエア噛んだのかな?とのこと。
翌週、シールパッキンを頼んでいたので組み立て直し、エア抜きをしました。
分解してピストンを外したのでシールを交換しました
組み付けの際にはシールとシールが当たる面にシリコングリスを塗って組み付けました。
バンジョーボルトのガスケットも勿論新品に交換
ちなみにクラッチのオペレーティングシリンダの3本のボルトですが馬鹿力で締める必要はありません。
スプロケカバーとの間にあるプラスチック部品が密着する程度から緩まない程度に少し締め込んだ位で充分です。
あまり強い力で締めるとこのプラスチック部品が割れます。
#割れたからと言って即トラブルになるわけではないですが・・・
ラジアルポンプマスターのエア抜きはコツがあります
ブリーダーがマスタ部分にもあります。
フルードが塗装面に付着すると剥離しますので新聞紙等で充分に養生して行います。
ハンドルの向き、レバーの角度で抜けにくい場所がありますので注意しましょう。
また、エア抜き後も残留分のフルードがブリーダーからにじんできます。
完全に終わるまでは塗装面に付着しないように注意しましょう。
エア抜きが終わったら、車体全体に水をかけて飛び散ったフルードを洗い流しておきましょう。
・チェーン清掃、給油
日常的なメンテナンスであるはずのチェーンまわりのメンテが今更掲載で恐縮ですが・・・
若い子の乗っているバイク(TWとかSRとか)を見ると真っ赤に錆びたチェーンからキュルキュルと音を立てて
走っているバイクを結構見ます。
ここまで放置するのは極端ですが、
シールチェーンでもスプロケットとの接触面やシールの張りを保つために定期的な給油は必要です。
走り方にもよりますが、チェーンのローラー部分が金属の色が出てきたら給油してあげましょう。
また、たまにはチェーンクリーナーで埃を巻き込んで汚れたグリスを洗い流してあげましょう。
#・・・って書いた自分がチェーンクリーナーで清掃するのは1年ぶり位でしょうか・・・
定期的に給油しているものの結構汚れています
・(可能であれば)チェーンカバーを外します
・タイヤやスイングアームなどにチェーンクリーナー等が付着しないように養生、チェーンクリーナーをまんべんなく吹き付けます
床面等にも古い油が落ちるので養生します
汚れが酷くない場合には、
チェーンにクリーナーを直接吹き付けるのではなくウエスに吹き付け、拭き取るようにして掃除をします。
・歯ブラシ等でローラー部分をこすって古いオイル分を落としていきます
汚れが浮いてきたらウエスで拭き取っていきます
この時に絶対にエンジンをかけて車輪を回さないこと!
手を巻き込んだりして切断する事故が結構あります。
面倒でも必ず手でゆっくりとタイヤを回して清掃していきます。
チェーンガイドのところにもチェーンオイルがねっとりと・・・
こういう部分はマイナスドライバとかを使ってかき落としていきます。
・ひととおり綺麗にしたらチェーンオイルを吹き付けます
チェーンの内側から噴射します
ローラー部分、Oリング部分に浸透するように少しずつ吹き付けます。
吹き付けた後はローラー部分をしごいて油を浸透させます。
ひととおり吹き付けた後は、ウエスでチェーンを拭き取り(特に円周方向外側)
余分なオイル分を拭き取って完了です。
経験上、チェーンクリーナーで掃除をせずとも
チェーンオイルの吹き付け→余分なオイルは拭き取る
このメンテナンスを定期的にしているだけで充分です。
・出来上がりです
チェーンが綺麗だと締まって見えますね(^^)
チェーンオイルを吹いた後は半日位放置して馴染ませると飛び散りが少ないです。
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