DIYメンテナンスのページ(ZZR1400編)
ZZR1400ABS関係のメンテナンス記録です
お約束ですがDIYはあくまで自己責任にて
・RVボックスの転用・簡易トップケースを作る
キャンプツーリングをしていると荷物は多くなるし、積み卸しに時間がかかる・・・
かといって市販のハードケースは値段が高くて安易に買えないし、
使わない時にはステーとかが邪魔だったり、ケースを保管する場所にも困ります。
そこで、ロングツーリングをしている人達の間でよく見かけるホームセンターで
入手可能なRVボックス(貧乏パニアケースともいうが)を加工して載せることにしました。
・RVボックスの選定
ホームセンターに行くと、多種多様なコンテナボックスや、RVボックスが市販されています。
その中でも、有名どころのアイリスオーヤマ製の黒いRVボックス600が安売りしていたので
これを購入しました。
これよりもサイズがさらに大きい800あたりでも良かったのですが、
残念ながら部屋に置き場所がないのでこのサイズで妥協。
#とはいえ、充分デカイと思いますが(^^;
この箱をどうやってZZRに安定して積載するか?
車体に載せてみて、
あ〜でもない。こ〜でもない
と、うんうんと悩んでみます。
この大きさなら横積みが良さそう・・・
後部にも若干の余裕が出来ます。
ZZR1400の場合、
RVボックス600
(外寸)W615×H375×D330mm
(内寸)
W495×H275×D290mm(おおよその数値)
(容量)約40L
を載せるのであれば、横積みをしてもマフラーよりはみ出ないし、
前側の位置をシートベルト上にすると人間にも当たらないし、グラブバーまで若干の余裕があります。
#やはりサイズの大きなバイクなんですね
折角グラブバー以降のテールカウル上部が余っているのですから、ここにも荷物を載せないテはないと考え、
ベニヤ板を切り出ししてリヤシートに載せる荷台を作ってみようと思います。
・ベース基台を作成する
ホームセンターに行き、18mmのラワンベニヤを購入。
車両を採寸しつつ形状を検討中・・・
ZZRの純正のフックはテールカウルが傷着くとか諸々で敬遠されがちですが、
それはネットを使ったり、テールカウルよりも幅の狭い荷物を載せるからです。
幅広の荷物の場合は強く当たるわけではないし、
当たったとしてもウインカーの樹脂部分に軽く当たる程度なので特に問題にはならないです。
#北九州のツーリングで経験済み。幅の広い荷物なら結構便利に使えました。
そのあたりを考慮して、ベースとなる荷台は幅を広めに取り、
グラブバーを避けた凹型形状にしてみました。
凹状に切ってグラブバーを避けて荷台を作ります
ZZRの車体塗装、修理でお世話になったオレ102さんから電動丸ノコをお借りしてざくざくと切断。
こんな感じに切りました
濡れたりすると困るものはRVボックスの中に格納し、
後部のグラブバーのほうには今までどおりテントやドカシー等、汚れ物を載せたりしよう・・・
という考えです。
ベニヤのベース基台は、これまたホームセンターで売っていた2m、38mm幅のバックル付きナイロンベルトを
2本たすきがけにすることでシート上に固定します。
グラブバーとタンデムステップのステーで板を固定
しっかり引っ張るとシートに食い込む程がっちりと固定出来ました
基台のベース部分はひとまずここまで。
次にケースの固定方法を考えてみます。
・ケースの固定方法の検討、ステーの追加加工
通常のバッグ形式からハードケースに変更した場合のメリットは以下の点です。
・形状が崩れないのでぽいぽいと荷物を放り込める
・フック類を追加すれば車体からの積み卸しは圧倒的に楽になる
・椅子やテーブル代わりになる
逆にデメリットですが・・・
・転倒の際に割れてしまう(ま、コケたらみんな同じですが)
・脱着が簡単=盗難に遭う可能性もある
こんなところだと思います。
荷物を楽に出し入れ出来るのは必須だし、脱着は楽にしたい。
かといって盗まれやすいのでは困る。
そのあたりの工夫がメインになると思います。
車体への固定ですが、やはりRVボックスであっても市販のゴムロープを使うのがベターじゃないかと思います。
盗難防止対策としては、車体とボックスをワイヤーで繋いだり、フタに鍵を付ければなんとかなるでしょう。
そこで、余所様のHP等を参考にして、RVボックスに金属ステーを取り付けることにします。
ホームセンターでスチールアングルのフラットプレートと、コの字金具を購入。
金具類が案外必要でしかも値段が結構するので、
長いフラットプレートを購入、ディスクグラインダで任意の長さに切断してRVボックスに穴を開けて取り付け。
ねじ穴はコーキング剤を盛って防水対策。
引きちぎれないようにプレートを挟んでナット止め
荷物を傷つけないよう樹脂キャップを被せました
車体に載せて確認
箱は自車の場合、市販のゴムロープで車体のフックに引っかけたほうが良さそうです。
そこで専用のゴムロープを作ります。
・箱と車体の固定用ゴムロープを作ります
ダイソーで3mのゴムロープを買ってきた(^^;
バイク用品メーカーから発売されているものよりも、
正直なところゴムの張力は少し弱いし、伸びる気もしますが
入手も簡単ですし、値段も段違いに安いので百円均一の品物でも充分でしょう。
ただし、百円均一の安物品とは言ってもいくつか種類があるようなので
その中から出来るだけゴムひもがたくさん入っていて太い丈夫そうなロープを選びました。
選んだと言っても被覆がちょっと痛んでるし・・・
ま、このあたりは安物たる所以かも?(^^;
大体1.1m位になるようにカット、2本程ロープを作成しました。
追記
ダイソーのゴムロープですが、半年足らずでボロボロに切れてしまいました。
やはりこういう用途には向いていないようです。
ホームセンターやバイク用品店で販売しているしっかりしたゴムロープを使用しましょう。
切り端はライターであぶり、被覆がボサボサにならないようにしてからきつく固結びをして、
玉を作ります。
この後、箱の金具側に固結びで縛ります。
これでぎゅっと引っ張るとゴムのテンションが固結びにかかり、
最初に作った玉が固結びに引っかかりますのでほどけなくなります。
(でもほどく時は玉の方を引っ張るとゴムの張力が抜けるので簡単に解けます。
・ベース基台の補強と箱の位置固定ステーの追加、防水加工をします。
ベニヤそのままでは水を吸ってしまいますので、表面を塗装します。
たまたま家の車庫の柱を塗ったペンキが余っていたので、それを塗っておきました。
ウッドデッキ等の塗料や、木目を生かしてニスを塗り重ねてもかっこいいかも?
乾かした後、箱がずれないようにL字型の金具を取り付けておきました。
また、補強として裏側にフラットプレートをねじ止めしました。
これで箱の位置が簡単に決まり、ずれない(^^)
・箱側をさらに使いやすくするため、小加工します
吊しのままでも大丈夫なのかもしれませんが、
防水能力を高めるためにフタの部分にすき間テープを貼ります。
こちらも100円ショップで購入(^^;
#・・・が、スポンジテープはホームセンターのほうがさらに安かった(T
T)
フタには2カ所穴を開け、南京錠を取り付けられるようにしました。
最近は同じ鍵で開けられる複数個入りの南京錠も売ってたりしてなかなか便利ですね。
前側になるほうには100円ショップのゴムネットを着けてみた
これまた100円ショップのカラビナキーホルダを使ってネットを装着。
ちょっとした小物を挟んだり、地図置き場を作りました。
デイトナとかで発売しているストッキングみたいなストレッチネットがあるともっと便利ですね。
これで一通り完成です。
他に多少の不具合は使っていれば出てくるでしょうけれども、その都度対応しましょう!
ZZRへの積載手順です。
・リヤシートに加工したベースプレートを載せて市販ナイロンベルトで固定する
・左右均一にしっかりと固定した後トップケースを載せて、
ゴムひもでRVボックスを固定します。
・ベースプレート後部にゲタを渡し、その上にテント類を載せてRVボックスの蓋が
開閉出来るようにテント類を固定します。
・最後にネットを被せて抑え込みます。
こんな感じで固定出来ます。
これは3泊4日で福井へキャンプツーリングをしたときの積載です。
1週間以上でもこれ以上荷物は増えないので同じですが・・・
使ってみると積み卸しがとても簡単です。
テントを別の入れ物に分けてあるので、
先にテントだけ降ろして設営した後にRVボックスを降ろすことが出来ます。
積み込みも先にテント以外の荷物だけバイクに載せてから撤収できるので
段取りがしやすいです。
また、形状がしっかりしているので柔らかい荷物も買う気になるし、入れられるのは良いです。
テント内でも箱を開けっ放しでゴソゴソと必要な荷物を出し入れ出来ますので散らからないし。
デメリットですが、箱の上に荷物を載せることも可能ですがバランスが崩れます。
丁度二人乗りをしているような感覚になります。
また、強風が吹いたときにスタンドの反対側に倒れるかも・・・?
総費用は1万円程度で出来ました。
金具類が案外お金がかかりますので、そのあたりを工夫するともっとお安く抑えることが出来ると思います。
2011.10追記
色々と使い込んで出てきた不満、不具合等を解消すべく修正を加えました。
曲がってしまったステーの交換
ビス止めした箇所が良くなかったらしく山道を元気良く走っていたときにブレーキングしたところ荷崩れして
私に向かって突進してきました(汗)
スチールラックのアングルでステーを製作
汎用品のステーでも良いのですが、値段が結構しますのでスチールラックのアングルを購入。
ディスクグラインダーで好みの長さに切断しました。
#値段は1/4以下(^^;
木工用ドリルのキリを購入
今までは鉄鋼用のドリルで無理矢理?木材に穴を開けていたのですが・・・
いやぁ・・・こんなに簡単に綺麗に早く開くとは思いませんでした(^^;
1500円でセット品が買えるんだからもっと早く買っておけば良かったです。
使い込んで禿げた塗装も塗り直し
切断したステーの部分も刷毛塗りですが塗っておきました。
車体に載せて確認
アングルの取り付けボルトが上手い具合にRVボックスの足に引っかかり、左右にも動かないことが解りました。
これで上手くいきそうです。
台とRVボックスの隙間が5mm強空いているのでここに何か載せられないかな・・・
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