DIYメンテナンスのページ(ZZR1400編)
ZZR1400ABS関係のメンテナンス記録です
お約束ですがDIYはあくまで自己責任にて

・ドライブレコーダを取り付ける

・witness Plusユニットの修理


・ドライブレコーダを取り付ける
 車には既にドライブレコーダを取り付けています。
 これが役に立たないことを祈りつつも、何かの時に証拠になるのはやはり大きな安心です。

 先日の転倒についても自分の記憶はあるものの、正直かなりあやふやな部分がありましたし
 ここはやはりバイクにもそういった動画レコーダーを取り付けようと思い実行してみました。

 webで探すと、最近は連続録画タイプのドライブレコーダがあります。
 業務用途の製品ではカメラとレコーダ本体が別体になっているものがあります。

 これを使って取り付けようと思います。

 ・レコーダ本体の加工
  そもそもは車用なので防水加工もされていません。
  ETC車載器同様にビニールバッグに入れてシート下に設置することにします。
  また、今回は車と共用にするため車体から分離できるように
  電源を市販のジャック経由で供給するように加工します。

   電気部品屋でDCジャックを買って半田付け
  使った機材はwitness Plusという機器です。
  大きさはクレジットカード位で10mm位の厚みなので設置は容易です。

 ・CCDカメラの選定、加工
  カメラは小型で防水タイプが良いと思います。
  webで探してみたところ、富士通ゼネラル製で正像タイプの車載用カメラが安く売っていました
  今回はそれを購入しました。
  本来は自動車の死角の補助用カメラとして使うもののようです。

   こちらもコネクタ、電源を改造。

  電源は一般的な丸ギボシに、ビデオ出力はレコーダ側に併せて3.5パイのイヤホンジャックに交換。
  配線が細いので半田付けなどは注意しましょう。

 ・カメラの取り付け位置の検討、ステー作成
  ZZRはフルカウルバイクなのでカメラの取り付け場所はそんなに困らないだろう・・・
  と、思ったものの案外と良い場所が見つかりませんでした。
  色々と考えて、メーター上部のスクリーン内側に基台を作成して取り付ける方法が
  一番スマートにまとまりそうだったのでそこに設置します。

  ステーはホームセンターをぶらぶらと徘徊して見つけたT字型の補強金具をベースに加工します。

   メーターの曲面に合わせるように曲げます

 
   シャコ万に大きいソケットのコマを付けてゴムハンで鈑金

  緩いカーブ状に曲げたい時は大きいアールのついた曲面のものをあて板に使って
  全体的に少しずつ叩いていくと上手く出来ます。
  (曲げすぎたら平面のところに置いて平らになるように叩けばOK)

  かくっと直線的に曲げたい時は板の角を利用してトントンと少しずつ叩けば綺麗に曲がります。

  ・・・ま、鈑金屋さんからすればずいぶんと甘い仕事ですが・・・

  このあたり、大昔に学校で習った技術家庭科の授業が役に立ってたりして・・・(^^;

   カメラを借り止めして確認

 あとはちょっと余分な部分を切り落とせば大丈夫かな?

 ・取り付け穴を開け、ステーのいらない部分をディスクグラインダーで切断します
   1/4inchの穴を開けました

   サンダーで切断

   クロスサンダーでメッキ落とし&足付け

 ・黒で塗装します
   ホルツのつや消し黒で塗装しました

 ・左右サイドカウル、タンクカバー、ガソリンタンクを浮かせて配線を通します
   長めの角材等でつっかえ棒にして浮かせます

  配線類は紐とかを上手に使い通すと狭いところも上手く引き込めると思います。

 ・カメラは強力両面テープで固定します
   

 ・ハンディモニタで画像を確認します
   今回はMOVIEVISIONで確認

  これなら上手く撮影できそうですね。

 ・電源を引き出し装着します
  本体は、シート下の空きスペースにビニールバッグに包んで格納しました。

 肝心の走行動画はこんな感じになります。

 ・昼間の映像(首都高湾岸線の走行動画です)
  こちら(MP4形式・約29MB Windows Media Player等でご覧ください)

 ・夜間の映像(ちょっと元気良く加速したらフロントが浮いてビビってる状態(^^;)
  こちら(MP4形式・約1.4MB Windows Media Player等でご覧ください)

 スクリーンに薄いブラウン系のスモークがかかっているためやや色味が悪くなっているのと、
 広角カメラなので像がやや歪んでいますがこれは仕方ないところかな・・・?

 とはいえバイクの場合、自分の走ってる動画を後で見返せるのは安全面からも良いですね。


・witness Plusユニットの修理
 注意:以下の内容は私の独自の考え、判断によるものです。
     発売元の(株)日本交通事故鑑識研究所とは一切関係ありませんので問い合わせはしないでください。
     また、修理方法についてもここに掲載以上の内容はお答えできかねます。

 購入してしばらく使っていたところ、イグニッションキーをOFFにした時のファイルが
 ”0バイト”となり、正しく記録されていないことが判明しました。

 そこで、色々とトラブルシュートして原因を探ってみました。

 ・SDカードを交換してみる
  現象は変わらず。
  それどころかClass4とか6とか規定される前のSDカードだと起動時にエラーになることがあった。
  (最近のClass4、6等の規定入りのSDカードを使うと良いようだ?)

 ・SDカードをデジカメでフォーマットすると頻度は減る
  →ただし、現象は出ることは出る。記録に時間がかからなくなるからかな?

 ・電源OFF時にBEEP音が鳴ったはずだが鳴らないことがある。
  鳴らないときのファイルは”0バイト”にほぼ必ずなっている。

 webでこの現象が出ていないか調べたところ・・・
 どうやら電源OFF時にセーブ動作をするための電源を蓄えている電気二重層コンデンサが容量抜けをすると
 このトラブルが出るらしいということが解りました。
 そこで保証期間中ではありましたが、自己責任の上で自分で修理をしてみました。

 まず始めにこの部品について調べてみました。

  画面右側の黒い筒状の部品がそのコンデンサです

 部品は、ニチコンの2.5V 3.3Fの電気二重層コンデンサでした。
 この製品のデータシートをwebで探して見てみると使用温度範囲が60℃までとなっていました。

 車の電装品は一般的には105℃対応の部品を使うことが多いので、ちょっとこれは低すぎでは・・・?
 (真夏の車内は80℃位までは簡単に行きますから)
 とはいえ、この電気二重層コンデンサは他社製品でも70℃位までの部品しかないので仕方ないのかな???

 また、実際に電源を入れてテスタで電圧を確認してみましたが、
 2.45Vかかっており、部品の定格値いっぱいいっぱいで使用していることも解りました。

 電解コンデンサは、高温と定格電圧以上のリップル電圧(ノイズ等で瞬間的に高い電圧がかかること)に弱いです。
 多分、このあたりが重なって劣化したのでしょう。

 ・・・と、いうことは保証でたとえなおしてもまた壊れる可能性は高い確率であると判断。

 以上の結果からこの製品、欠陥品じゃん! と、片付けてメーカーに文句を言うのは簡単です。

 ただし、この機能を満たしている製品は今は他にはないのでここは自己で管理して
 定期的に修理しながら使うしかないと判断しました。

 ドライブレコーダは今は過渡期の製品だからこういうのは仕方ないのでしょうね・・・

 以下、私が行った修理内容です。

 ・壊れた電気二重層コンデンサの足を部品の近くで切断し、ドライバでこじって取り外します。
   L字に折れている部品のリードを残します。
  コンデンサを取り付ける場所には市販の耐熱両面テープを貼っておきます。

 ・電気二重層コンデンサを両面テープで固定、半田着けします。
   元々着いていた部品のリードに半田着けします
  極性に注意して半田着け後、余分な足は切っておきましょう。

  このようにしておけば、またコンデンサが抜けたとしても基板を痛めないですし、
  簡単にコンデンサだけ交換することが出来ます。
  本来はあってはならないことですが、
  これはWitness Plusを使う上では定期交換が必要な消耗品と割り切ってしまいます。
  (この部品はアキバで200円前後で購入できますので)

  ちなみに使う容量ですが、3.3Fではなくても大丈夫だと思います。
  私は後々の容量抜けも考慮して5Fと大きめの容量の部品をチョイスしました。
  試しに10Fも買ってみたのですが、大きすぎて本体内に収まりませんでした(^^;

 この状態で動作確認してみたところ、正常にSDカードに書き込み出来るようになりました(^^)v

 ・・・ところで、裏蓋を外した状態では妙にBEEP音が大きいのですが・・・

  穴の位置が合ってないじゃん・・・(汗)

 ま、このままでも問題はないのですが自分は車で使う時にはダッシュボード内に格納していますので
 音が大きいほうが嬉しいです。
 そこで、新たに穴を開け直しておきました。

 う〜ん・・・なんかこうやってみると結構オマヌケな製品かも・・・

 社外品の自動車電装品ってこんな製品多いですけどね。

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