二輪車の定期点検簿
最初からバイクについているのが大半だと思いますが、万一なかった場合は
バイク屋さん、陸運局の書類を販売している窓口で購入可能です。
私は陸運局の窓口で購入しました。(もう10年以上前の話ですが確か200円しなかったと思います)
なくても書式が同様ならば、代用可能だそうです。
こちらの記載事項に基づき点検、整備をしていきます。
点検簿は2枚毎にカーボンコピー紙になっていますので、
下敷きをちゃんとひいて書かないと何枚も転写してしまい大変なことになります(当然経験済み(^^;)
また、上記写真の
@には自分の氏名、住所
Aの登録番号には車検証記載の登録番号
車体番号には車検証記載のフレーム番号
Bは12ヶ月点検なので12ヶ月のほうを”○”で囲みます。
また、車種によっては一部関係のない点検項目もありますのでそういう部分については”/”で該当なしと
しておきます。
(例えば、ZZ-Rの場合はドラムブレーキ関係とか、プロペラシャフト関係とか)
以下、左上から順に点検、整備内容について簡単に記述していきます。
各項目についてきちんと実施すればよいので順番は特に関係ありません。
・かじ取り装置
なにやら難しく書いてありますが、ハンドルのことです。
フロントタイヤを浮かせて点検します。
ZZ-Rの場合はセンタースタンド+フロアジャッキで浮かせてやります。
・ハンドルの操作具合
妙な引っかかりがなく、ロックまできちんと動くこと、フルロックの時にタンクなどに干渉していない
ことなどを確認します。
・フォークの損傷
目視によりフロントフォークに錆、オイル漏れがないことを確認します。
・ステアリング・ステムの取り付け状態、ガタ
フォークをつかんで揺すってみてガタガタしていないことを確認します。
もし、ガタがあるようでしたらステムベアリングを少し増し締めしてみますが、
大抵はステムベアリングが摩耗などにより損傷しているのでステムベアリングのOHとなります。
・制動装置
これはリヤブレーキ。異径2ポッド方押しです。
ブレーキの点検、整備です。
パッドやキャリパ等の点検がありますので、車体から取り外して点検します。
パッドの厚みの測定などもありますし外したついでなので、
私の場合はキャリパの清掃、給油などをおこなっています。
洗浄は、食器用中性洗剤を歯ブラシにつけて水洗いするので乾かす都合もあり、
大抵は一番最初に洗ってから各部の点検をしていることが多いですね。
キャリパピストンは錆びていることも結構あります。
その場合は、できれば新品交換が望ましいですが、
スチールウールなどで錆を落とすだけでも一応使えます。
・ブレーキペダル、レバーの遊び
ZZ-Rは油圧のディスクブレーキなので遊びに関してはほとんどないはずです。
・ロッド、ケーブル類、ホースの緩み、ガタ、損傷
ロッド類の損傷を目視により確認します。
また、油圧ホースの場合は手にとって曲げたりしてみてヒビ割れなどがないか確認します。
ゴムホースの場合は5年程度を目安に交換することをお勧めします。
・ディスクとパッドのすき間
こちらは油圧のディスクブレーキなら自動的に調整されているはずですので引きずりがなければOKでしょう。
・リザーバ・タンクの液量
漏れていなかったら大抵はL〜Hの間にあるはずです。
もしL以下になっているのでしたら、パッドが地金が出るくらい摩耗しているか、どこかから漏れているはずです。
また、前回車検から一度も交換していないのでしたらフルードも交換しておきましょう。
(ZZ-Rの場合はDOT4以上が指定です)
・パッド、ローターの摩耗
パッドの残厚をノギス等で測定、残厚を記載します。
リヤパッドの残圧測定中・・・
摩耗限界(ZZ-Rのバッドの場合は端の段差がなくなるか、真ん中の切れ目がなくなったら限界です)
まで減っていたら交換です。
また、サーキット走行等でパッドがボロボロになっていたりするならばやはり交換です。
ローターも同様に残厚を測って使用限界でしたら交換です。
・ブレーキの効き具合
順番は前後しますが、私はバラして点検していますから大抵最後に確認です。
ブレーキを組み付けるときには、私はパッドグリスをパッド裏に塗ったり、
ピストン等の錆防止のためシリコングリスをごく薄く塗ったり、座金をスチールウールで磨いたりして組み付けます。
組み付け後、前後ともタイヤを手で回してレバー、ペダルを作動させてブレーキがきちんと作動するか確認します。
手で回して妙に重かったりする場合はひきずっているのでマスターシリンダ、キャリパピストン等のOHが必要です。