DIYメンテナンスのページ(Ninja ZX-14R編)
Ninja ZX-14R関係のメンテナンス記録です
お約束ですがDIYはあくまで自己責任にて

・フロントフォーク脱着

・2016 ZX-14R アジア一般仕様向けハンドルクランプ流用取り付け 


・フロントフォーク脱着
 ZZR1400の時にもやりましたが、ZX-14Rでもフォークオイルのオイルシールを
 SKF製のローフリクションタイプに交換します。

 脱着まで依頼すると費用もそれなりにかかるので、
 自分でフォーク本体は外して部品単体として交換依頼しました。

 まずは各部調整箇所の数値確認。

  プリロード値の確認

 オーリンズエディションの場合、トップキャップが特殊形状をしているので少々計測しにくいです。
 16mm程で使っていました。

  養生してからハンドルホルダーを外します

  突き出し量の確認

 20mm程の突き出し量でした。

 他、伸び縮みの減衰戻し量を確認して、トップキャップを少し緩めておきます。

  特殊工具を使います

 特殊工具の品番は 57001-1808 トッププラグレンチ・40mmです。

  フェンダーを外します

  ブレーキキャリパは右側に避けておきます

 

 右側のクランプボルト2本を緩めてホイールを外します。
 右側の方が長いシャフト側なのでこちらだけ緩めて外します。

  ホーン、三つ叉カバーを外します

 フロントフォークを外して、バイク屋さんに持ち込みました。
 依頼したのは、シール打ち換えとオイル交換です。

  組み上がったフロントフォーク

 持ち帰って組み付け。

  前無しで保管していたので少し不安

 一応、倒れないように対策はしてありますが絶対ではないので・・・
 フロントタイヤが付いていない状態で倒れたら簡単に起こせないですよね(汗)

  突き出し量の調整

 今回はオリジナル状態で組み付けしました。
 三つ叉のクランプ箇所の締め付けトルクのみ少し緩めにしましたが。

  トルクレンチで締め付け

 三つ叉の締め付けトルクは、
 ・トップブリッジ側のHEXボルトは2.0kgf/mm
 ・この写真の2つの10mmボルトは3.1kgf/mmで交互に2回締め込む

 ・・・と、サービスマニュアルには指示があります。

 バイク屋さんのメカさんからのアドバイスで、
 下の2つのボルトは交互に少しずつ締め込んで行き、
 最後は2.5kgf/mmで交互に3回締め込みました。

 ZZR1400の時にフォークキャップを外してインナーチューブの作動を確認しつつ
 締め込み確認をしたことがありますが3.1kgf/mmは少々締めすぎかな?
 という感じもありましたので。

 この状態で試走して、もうちょっと初期の動きにコシが欲しい感じがしたので
 突き出し量を調整してみました。

  ホイールを外さずに出来るかな?

 手抜きしたかったのでこんな感じでやってみました(^^;

 緩めることは出来て突き出し量は変更出来たのですが、
 トルクレンチが掛けられず・・・結局外しました(^^;
 ボルトの締め付け角度を先にペイントでマークしておいてから緩めれば
 トルクレンチ使わずに出来るのかな???

  2mm突き出しを増やしてみた

 突き出しを増やして車高を合わせると以前よりもプリロードを掛けることになります。
 結果、ストローク初期の作動荷重が増えることになるのでコシが出るはず・・・
 やりすぎると動かない感じになって堅く感じますが。
 (私がZZR1400の時に感じたリヤサスの初期状態のようになります)

 結果としては、思った通りの動きになりました。
 シールの馴染み等もありますのでまだベストではないと思いますが、
 こんな感じで気がついたらちょこちょこと調整をして自分好みに合わせて楽しむことにします。


・2016 ZX-14R アジア一般仕様向けハンドルクランプ流用取り付け
 2016モデルのZX-14Rのアジア一般仕様はハンドルの取付位置が変更になりました。
 アナウンスでは

 ”上方に13.2mm、手前に13.3mmさらにハンドル幅も16.8mm広くなっています”

 ・・・となっています。
 ZZR1400の頃から今のポジションで慣れてはいましたが、
 ハンドル一つ分手前で上側にあるともうちょっと楽そうなんだよな・・・
 と、思っていたのでこの変更が気になっていました。

 カワサキのHPで部品を調べてみたところ、

 ・ハンドルスイッチ類は共通
 ・グリップも共通
 ・ハンドルバーが違う
 ・ハンドルクランプも違う
 ・スロットルホルダー周りが違う

 というところがおおざっぱに調べて解りました。
 以上のところから考察すると・・・

 ・ハンドルバーの太さは多分同じ
  →スイッチ、グリップ類が同じなので
 ・ホース類の引き回しは多分大丈夫?
  →市販品のハンドルアップスペーサーと大差ないので

 との目論見を立てて、ハンドルクランプのみ注文をして交換してみました。

 ・部品の比較
   下:2016用クランプ

  比較すると、クラッチのリザーバータンクの取り付け穴の位置が外側にオフセットされていました。
  これが後々問題になってきます・・・

   高さの比較

  約20mm位上がってる感じですかね?

 ・ハンドルバーの取り外し
   ロック剤で非常に強固に締まっています

  回り止めをして、8mmHEXレンチで緩めます。
  ネジロックで強固に固定されていますので、力のかかる工具を使わないと外すことが出来ません。
  (私は300mm程のロングスピンナーを使って緩ませました)

  ここが難関その1です。

 スロットル側はハンドルクランプよりバーを外すことが出来れば特に問題はありません。
 ポン付けで交換出来ます。

 問題は、クラッチ側です。

  クラッチマスターが干渉します

 幅が広がった・・・
 というのは、もしかしてこの干渉を避けるためなのかな?

 どちらにしてもそのままでは取り付け出来ませんので削ります。

 ハンドルバーそのものを交換するのもアリかもしれませんが、
 幅は特に不満じゃなかったので今回は削って合わせる方向でやってみました。

  リューターでガリガリと・・・

 結構削る必要がありますが、やりすぎるとリザーバータンクのネジ穴がだめになってしまいます。
 このあたりはかなり面倒な作業です・・・

  これだけ削りました

 あまり目に付かない箇所なのでざっと削ってつや消し黒で塗っておきました。
 これでも最低限度の切削といったところです。

  
 左:交換前 右:交換後
 解りにくいですが、フォークとクラッチレバーの位置を比較していただくと
 どのくらい変化しているかおわかりいただけるかと?

 乗った感じは、ハンドル一つ分手前上側に来たと言う感じでしょうか?
 ZZR1400でアップスペーサーを使った時よりも違和感は少ないです。

 これでちょこっと乗った感想は・・・

 ・路地等でのハンドルを大きく切るような場面では扱い易くなった
 ・ある程度速度が出てくると(80km/h以上)前傾している分オリジナルの方が楽かもしれない?
 ・前荷重が減るのかフロントの接地感が少し希薄になる気がする

 こんなところでしょうか?
 色々と乗ってみてどうするか最終判断をしてみたいと思います。

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