DIYメンテナンスのページ(Ninja ZX-14R編)
Ninja ZX-14R関係のメンテナンス記録です
お約束ですがDIYはあくまで自己責任にて

・スマホホルダー取り付け
 元々地図を見て特に問題なく移動は出来ていましたが、
 スマホを使ったナビで現在地がわかったり、
 お店などの特定の場所へ行きたいときに道案内をしてくれるのはやはり便利です。

 ただ・・・
 ハンドル周りが妙にごちゃ付くのは嫌なのと、
 市販ステーは所詮は汎用品なのでかなり手前に来てしまったり、
 メーター類が見づらくなるのが嫌で使っていませんでした。

 そんなある時、ZZR1400で比較的綺麗にまとまって載せている車両を見たので
 真似をして取り付けてみました。

  取り付ける機材です。

 モトフィズから発売されている
 MF-4700 デジケースマウントセット(ステムタイプ)
 です。

 これを使ってトップブリッジにスマホを設置します。
 装着するとUSB電源が必須になるので色々と検討しました。

 その1:シガーソケットを車体に取り付けてアダプタを設置
  ・利点
   ・車用のアダプタが使えるので安価に出来る。
   ・アダプタが壊れても調達が容易。
  ・欠点
   ・置き場所に困る(特に水濡れ対策)
   ・サイズが大きい

 その2:バイク用のUSB電源キットを使う
  ・利点
   ・(ある程度)防水対策がされている
   ・比較的DC/DCコンバータ部分は小型なものが多い
  ・欠点
   ・車用と比べて値段が高価
   ・完全防水ではない
    アダプタそのものはどうも車用と大差ない?

 ・・・というところで自動車用のDIYアクセサリを販売しているエーモンから
 キャラメル大程度の大きさでUSB電源が取れるアダプタが販売されていることを知り、
 それをチョイスしました。

 購入した製品は
 [2880]USB電源ポート
 です。

 後日談になりますが、似たような製品でLEDイルミ付きのものが安く売られていました。
 当初は、ハンドル部分に着ける可能性も考えてイルミのないこの製品を選びましたが
 こちらでも良かったなと思っています。

 ・USB電源アダプタの取り付け
  雨濡れ等も考慮するとカウル内部になります。
  電源は他の人のHPを参考にして、ポジションランプの配線から取ることにしました。

  車体の配線に加工をしたくなかったので、割り込み配線を作ってそこから分岐させます。

   左側ポジションのコネクタ

  ポジションランプの電源系統を配線図から調べてみると、
  左右ポジションランプ、リヤテールランプ、ナンバー灯の配線になっていました。
  良くETC電源を取るシート下のナンバー灯と同じ電源系統です。

  配線の色のうち、

  赤色:+12V
  黒/黄:アース

  です。

  この防水コネクタの間に分岐中継ハーネスを作成して電源を取ることにします。
  コネクタは、ホームセンターやカー用品店、バイク用品店では売られていません。

  たまたま見つけたHP(長野二輪さんのHP:リンクは2015.12現在)

  でやられていたのでお聞きしてネット通販で購入しました。

  品物は、
  住友電装(リンクは2015.12現在)
  の090型端子を使った防水コネクタで
  ハウジングは6188-0624(オス)、6189-0264(メス)
  のようです。

  コネクタキットとしては、

  2P090型TS防水オス端子側カプラキット/2P090WPKTS-M
  #トヨタ純正部品 90980-11155 も同じみたい?

  2P090型TS防水メス端子側カプラキット/2P090WPKTS-F
  #トヨタ純正部品 90980-11156 も同じみたい?

  となるようです。

  私は配線コム(リンクは2015.12現在)
  より購入しました。

   圧着していきます

  このコネクタですが、端子のロック機構がオス、メス共にあります。
  
    白い出っ張っている部品がロック機構

  端子を奥までしっかりと挿入すると、

  ”カチッ”

  ・・・と音がします。
  左右共に挿入した後、この白い部品を押し込んでロックさせます。

   作成した分岐ハーネス

  USB電源は、シート下で使っている同じく住友電装製のMTWシリーズのコネクタを使い、
  #こちらはエーモンやデイトナから発売されています

  電源の極性も合わせておきました。
  #こうすることで万一の故障の場合にもシート下のシガーソケットが使えるので

  完成後、導通確認をすると・・・ ポジションランプが点灯しない(汗)
  確認すると、防水コネクタの部分で配線が切れていました。
  圧着不良だったようです。

  端子のスペアはないので、しばし考えた結果・・・

   半田付けでリカバリー
  防水シールはこのように取り付けます。

 ・分岐コネクタを車体に取り付け、USB電源をエアダクトに貼り付けます
  
  インシュロックである程度まとめておきました。

   USB電源はエアダクトに貼り付け

  裏から手を回してUSBケーブルを脱着出来る程度の高さに貼り付けました。

 ・USBケーブルをトップブリッジまで引き回します
  メインキーの配線が左側フロントフォークのところに引き回されていますので
  それに沿うようにUSB延長ケーブルを引き回しました。

  ケーブルは100円ショップのセリアで売られていた60cmの延長ケーブルが
  メス側コネクタの形状が好みだったのでそれを使いました。

   適時インシュロックで固定

   三つ叉部分のクランプに通しました

   USBメス側はトップブリッジに両面テープ止め

  よくある延長ケーブルはメス側コネクタの外側金属がむき出しになっていますが、
  セリアの60cmのケーブルはモールドで覆われています。
  このタイプで黒いものが欲しくて探しました。

 電源については以上で完成です。
 続いて、マウントの取り付けです。

 ・マウントの仮設、確認
   ゴムブッシュの取り付け

  この製品はステムの穴にゴムブッシュを挿入し、ねじ込んでゴムが広がることで固定しています。
  ZX-14Rの場合には16パイのゴムブッシュを使います。

   押し込んでM6 HEXボルトを締め込み

  締め込んでみましたが・・・ ここで問題発生!

  ・奥のナットが空回りしているようで上手く締まらない
  ・緩めようとしても空回りしているようでこれまた上手く緩められない

  ・・・ううむ・・・

  フェンダー側からレンチを入れて回り止めしないとダメですね・・・
  で、手持ちの工具で試してみると・・・

   エクステンションの長さが厳しい(汗)

  300mm位のエクステンションが必要なのですが、
  フェンダーとステムホールのクリアランスが150mm程度しかありません。
  150mm以下のエクステンションを何本か繋ぎ合われて回す必要があると解りました。
  #タイヤを外しても出来ますが、たかだかここのボルト回すためだけに・・・ねぇ?(^^;

  工具は後で手に入れるとして、取り付け位置の確認をしました。

   これまた・・・う〜む・・・

  所詮は汎用品です。
  色々と問題がありました。

  問題点
  1.メインキーの抜き差しがやりにくくなる
  2.キーの抜き差しがやりやすくなる位置に調整すると、
    ハンドルを切った時にケースがタンクカバーに当たる

  これを選んだのは、ホルダーの高さが低かったというのが理由の一つなのですが、
  干渉すると言う点は高さが低いのが原因?

  ・・・ということで、ステーを持ち上げればいいのだろう・・・
  ジャンク箱の中に入っていたワッシャを適当に挟んで再試着してみます。

   高さを上げて様子をみてみます

  上げたほうがタンクカバーとの干渉もしなくなりますし、
  キーの抜き差しも楽になりした。
  色々と試した結果は・・・

   こんな感じかな?

   15mm位下駄履かせれば良さそうです

  この結果を基にして、アルミカラースペーサー、M6ボルトを調達しました。

   Nプロジェクト製のカラーを購入

  ステムの穴径が16パイありますので、それ以上の外形で15mm程度のカラーが必要です。
  webで探してみたり、店頭で見たところではM6だと外形が少々小さかったので
  穴径が大きいのは覚悟の上でM10のカラーを選びました。

  大径ワッシャであればM6のもので適合品はあったのですが、
  枚数が必要なため案外と費用がかかるのと、ワッシャの段差が気になったので今回は除外しました。

   位置決めの後本締め

   裏から回り止め

  センタースタンドを立てて、ジャッキ等を使ってフロントタイヤを浮かせる位フロントフォークを伸ばすと
  150mmのエクステンションをステムの穴の中に入れることが出来ました。

  それでも長いエクステンションから入れないと継ぎ足すことが出来ませんでした。
  今回は150、100、75mmと繋いで締め込み。

   取り付け完了

  後日、ツーリングに行ったときに角度の微調整をしました。

   100円ショップのタッチペンを追加

  グローブしたままで操作が出来るように、
  タッチペン+キーストラップのコイルワイヤーを組み合わせてバッグに取り付けました。

 使ってみると・・・
  ・バイクの場合は走行中に確認するのはなかなか難しいですが、
   それでも停車して即見ることが出来るというのは良いです。

  ・雨の日でも浸水することはありませんでした。
   ただし、ジッパーから多少は浸水するようでビニール部分が曇ってきますから
   長時間放置は良くないと思います。

  ・気温が25℃を超える季節(6〜9月頃)は
   太陽光の熱によりスマホが過熱して充電できなくなったり
   再起動してしまうトラブルが発生しました。

   これについてはジッパーを多少開け、
   しばらく走行して外気を導入すると回復するケースもありますが
   基本的にはそうなった時点でスマホを日差しから避けるようにする必要があります。

   真夏の日中は常時使用は無理と思った方が良いです。

 ナビが使えるのは便利ではありますが、
 スマホは車載機器とはやはり異なるので多少使い方を工夫する必要がありますね。

2018.11追記
 更に取り付けについて改良を加えてみました。

 ・改良点その1
  ステム取り付けゴムブッシュの置き換え

   デイトナ製マウントキット

  ゴムブッシュを使った取り付けだとステーがクルクルと回ってしまいました。
  走行中に勝手に回るようなことはないのですが毎回直すのは面倒だし、
  長穴になっているステー部分が段々ずれてきてキーが挿しにくくなります。

  そこでデイトナ製のステムホールマウントキットを購入。

   これも一筋縄では使えません(汗)

  取り付けボルト径がM8で大きいためそのままでは使えません。
  しばらく放置していたのですが、M8以下のボルトにしてナット止めしちゃえば良いのでは???
  ・・・と気が付きました。

  

  ホムセンでM5 x 80mmのビスとフランジナットを調達
  HEXボルトが良かったのですがお店で80mmの長さのボルトを見つけられなかったのと
  皿ビスとすることでM6のステー穴にガタ無く入るかな?と思ってチョイスしました。

   こんな感じにガッチリ固定できました

 ・夏場の熱暴走対策
   換気用ダクトを追加

 夏場の直射日光下では高温になってスマホがダウンしてしまいました。

 RAMマウントのようにむき出しのホルダーで固定すると熱暴走は解消するようですが
 今度は雨対策が必要になります。

 そこで、内部に風を送り込んで熱が籠もらないようにすれば良いのでは?
 ということで、エアインテークを取り付けてみました(茶色いL字型の部品)

 ・・・エアインテークと言えば聞こえは良いですが、これはLANケーブルの引き回しに使うカバーです。

 これを使ったところ、ジッパーをスマホが飛び出ない程度に開けて走る限りは
 街乗りなどでノロノロ走りでは画面が暗くなりはするものの、熱暴走まではいかなくなりました。

 郊外の道を流して走っている分には夏場でも特に大丈夫のようです。
 ・・・さすがに35℃を超えるような猛暑では厳しいですが、
 そんな時は人間にも厳しいので、そういう条件は除外しています。

 カウルの中には結構な走行風が入ってきているのでそれで冷却できるようです。

2022.2追記
 上記熱対策をしてもやはり夏場はダウンしてしまいましたのでさらに対策を加えてみました。

  スマホマウントの取り換え

 巷ではスマホを直接挟み込むラムマウント等が主流のようですが、
 雨とか落下の可能性もあるので今回はこちらをチョイス。

  100均のベルトで固定

 一応、これで空気は流れているようですが・・・
 やっぱり夏場の直射日光の熱量には耐えられないようで、

 ”高温になったからシャットダウンします”

 ・・・とメッセージが出て終了してしまう。

 使っている富士通のスマホはMIL spec準拠と謳っているものの
 Xperiaよりも根性がなさすぎるというのも大いにあると思いますが、これではダメです。

 それに加えてベルトとマウント金具のせいで空気の流量が少ないのかな???

 ・・・ということで・・・

  ラムマウントのベースボルトを購入


  中身はこんな部品です。

 これとハンドルのクランプボルトを置き換えてスマホホルダーを取り付けました。

  こんなふうに取り付け

 タナックス製品のボールマウントはラムマウントのボールと互換があるということですね。

  横向きに取り付け

 これで試してみましたが、真夏の街乗りだとやはり風量が足りずにダウン。
 ジッパーをスマホが落ちない程度に開けて走っていると多少ましにはなるものの、
 のろのろ運転が続くと厳しい状態に。

 ・・・こりゃもう仕方がないのかな・・・

 と半ば諦めていたときに、たまたまモトローラのスマホが安く手に入りました。
 こちらで試してみると、

 ”高温になっているのでスマホを冷やしてください”

 とメッセージが出るものの、ダウンせずにナビアプリは稼働していました。

 ・・・つまり、富士通の端末がクソということですか!?(^^;

 これで富士通端末を見切る気になったので、充電ケーブルをMicro USBからUSB TypeCに置き換え。

  L型コネクタが使い易いです

 これはダイソーで売られていたものです。
 Micro USBのL型コネクタはFire Wireと共用のものをセリアで入手して使っていました。

 ラムマウントを使っている仲間に聞くと、
 夏場でも大丈夫とは言っていますがスマホが外れた時のことを考えるとどうしても躊躇しちゃいます・・・

2022.9追記
 色々とやってきましたが、やはりバッグに入れるスマホマウントでは熱耐性は低いようです。
 そこで、ラムマウントを試しに導入してみました。

   グリップ+ベースマウントのセット品

  バラ品をチョイスしてまとめたものですね

 必要なものは
 P067-9913 ラムマウント 1インチボール RAM-HOL-UN7BU Xグリップテザー付スマートフォン用
 P054-1254 ラムマウント RAM-B-201U-A ショートアーム 1インチボール用
 P054-1262 ラムマウント 1インチボール RAM-B-367U M8ボルトベース(ボルト3種入)
 です。

 この中で、M8ボルトペースは既に車体に装着してありますので使いません。
 #後日、ネットオークションで処分しました

  マウントのゴムを接着

 専用の接着剤を使えと書いてありましたが、瞬間接着剤にしか見えなかったので手持ちの瞬間接着剤で固定しました。

  取り付け

 取り付けは特に問題なくできました。

  スマホはこんな感じに取り付けできました

 ゴムバンドが付属していますがストラップを使っていますし、無くても装着は可能です。
 これで使ってみたところ、高温制御に入ることはほぼ無くなりました。

 ほぼ

 ・・・と、但し書きがあるのは真夏のノロノロ走行等ではやはり

 温度が上昇したのでアプリを閉じろ

 というメッセージが出るためです。
 もっとも、外気温度計で35℃とかそんな値を示していましたので仕方ないかなというところではあります。
 この状態であっても一定速度で走り続けていれば温度上昇警告が出ることはありませんでした。

 他、気になったのは・・・

 ・カーブを曲がったりするとyahoo!ナビの縦横向きがコロコロと変わってしまう
  →画面回転を固定するアプリをインストールして解決

 ・むき出しだから仕方ないのですが一日走るとスマホがザラザラして埃っぽくなる
  →なのでスマホ1台でなにからかにからやろうという気にはちょっとなれないかな・・・

 ・幸いに雨は未経験ですが、やっぱり色々ありそうだよなぁ・・・

 ・転倒した場合に吹っ飛ぶのかな?どうなんだろう?
  →一応、ストラップを引っ掛けてはありますが・・・

 といったところですかね?
 カメラの手振れ補正が壊れるという話もよく聞きますがナビ専用機として使っているスマホなのでそこは気にしていません。

 今やスマホの性能向上もそんなにない状態ですから多少古い機器でも問題なく使えます。
 お安い中古機器と格安simを使いナビ専用にしてしまうのが良いと思います。

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