DIYメンテナンスのページ(Ninja ZX-14R編)
Ninja ZX-14R関係のメンテナンス記録です
お約束ですがDIYはあくまで自己責任にて

・ZZR1400のマフラーステー流用・交換

・リヤリンク周り分解、グリスアップ


・ZZR1400のマフラーステー流用・交換
 棍棒マフラー(^^;

 をOVERのマフラーに交換して音、見た目は良くなったぞ(^^)
 ・・・と、自己満に浸っていたのですが・・・

 今度は外したタンデムステップ部分のヒールガードの取り付け穴が目立つのが気に入りません(^^;

  この左右の取り付け穴が気に入らない・・・

 純正部品から社外品に取り替えているのですから仕方ないですし、
 こんなのを気にするのは持ち主以外いないとは思いますが(^^;

 でも、こういうところに拘るのがヲタク趣味ですから。

 ・・・ということで、ベースになった形的に似ているZZR1400のステーの流用を考えました。
 カワサキのHPの部品検索で調べてみると、前期(〜2007)、後期(2008〜)型で色が違うようです。
 #ハテ?そうなんだっけ? と元オーナーながら思った(^^;

 部品の名前の解説で行くと、
 前期型がF.S. Blackとあり、ZX-14Rの部品名の色と一致しますが、
 番号の枝番で行くと後期型の方が18Rで一致します。

 量販店に行ったりして中古車を数台見た感じでは、前期型はどうも色が違うような・・・
 と、思ったのでバイク屋さんで聞いてみたところ、

 ”部品番号の末番で色区分を示しているからそっちを信用した方が良い”

 とのことだったので、ZZR1400の後期モデルのマフラーステーを取り寄せてみました。

  外したステーとの比較

 色的には同じつや消しの黒ですね。

 と、いうことで交換します。

 ・グラブバーを外し、テールカウル、左側サイドカウルを外します
  

  右側はサイドテールカウルを外さずに出来ますが、左側はアシストグリップがあるために
  外さないと出来ません。

 ・シートキーボックスをリヤフェンダーから外してアシストグリップのボルトを外します
   ワイヤーカバーを外して・・・
  タッピングビス2本、キャップボルト1本で固定されています
  長さの短い六角レンチがあれば外さずに出来るかもしれませんが、
  作業空間を稼ぐために取り外しました。

   こんな感じで避けておきます

 ・マフラーに負担がかからないように支えてステーを取り外します
   ジャッキで支えて外しました

 ・タンデムステップ、防振ゴムを外して移植します
   裏側のEリングをこじって外します
  傷を付けないように注意!

   外したステップ

  軸、ストッパーのボール部分ににグリスが少ない・・・
  滅多にバラさない箇所ですので給油しておきました。

   防振ゴム

  外れにくいし、こじるのでどうしても多少は傷が付きます。
  そこで裏側を先に外して、外側のゴムは裏から押して外します。

  取り付け時は、シリコンスプレーなどでゴムがスルスルと入るようにして入れました。

  交換後

 すっきりとしてOKです。
 ・・・ま、自己満足の世界ですね(^^;


・リヤリンク周り分解、グリスアップ
 ZZR1400でも実施しましたが、
 リヤサスペンションのリンク周りを分解、清掃をしてグリスアップを行いました。

 基本的には内容は同じです。
 ZZR1400のメンテナンス記事も併せてごらんください。


 ・センタースタンドを立て、輪留めをして、フロントブレーキをロックさせます
  

   動き出さないように必ずやります

 ・マフラー左右、左ステップ、右ステップを外します
  右ステップは完全に取らずにステー部分をフレームから外してブラブラさせるだけでOKです。

 ・チェーンカバーを外します

 ・ブレーキホースクランプをスイングアームから外します

 ・キャリパー、ABSセンサーを外してリヤホイールを外します
  

 ・プリロード調整ユニットを外して傷防止の養生をします
   この狭い空間を通すので養生します

 ・スイングアームをジャッキで支えてショック固定ボルトを外します
   車体左右方向からレンチを回すので少々大変

 ・リヤショックを取り外します
   スイングアームを水平にします

   クリアランスが少ないです
  リヤショックを反時計回転させてリザーバータンクをチェーン側に向けます

   左側斜め下方向に抜き取ります

  このあたりは純正装着のオーリンズサスとはいえ、
  アフター品を取り付けているので後から付けました感がアリアリの感じです・・・

   プリロードダイヤルはここを通す

  ここも純正品とはちょっと違って整備の勝手がイマイチです。

 ・ユニトラックリンクを外します
   相変わらずボルトが抜けない・・・
  ZZR1400の時もそうでしたが、センタースタンドのスプリングが邪魔をして抜けません。
  ペンチで曲げを増やして抜き取り、取り付けの時はこちら側がナットになるように変更。

 ・特殊工具を使ってリングナットを緩めてスイングアームを取り外します
   クラッチナットレンチが使えます

  カワサキから出ているリングナットレンチを使っても良いのですが、
  工具屋さんのストレートから発売されているリングナットレンチでも代用できます。

  ・・・今回の車両は無茶苦茶硬く締まっていました(汗)

   泥と油汚れで汚い(汗)

  分解したリンク、スイングアーム、ショックは清掃をした後、
  車の長持ちワックスをかけておきました。

   泥汚れで汚い・・・

   外したリンク周り

  グリス分がZZR1400よりも多いです。
  もっとも、はみ出ていてそこにゴミを呼んでいましたけれど。

 ・清掃、給油後組み直していきます

 ・タイヤを組み付けたらセンタースタンドを外して1G状態にして
  各リンク周りを指定トルクで締め付けします。

 ・マフラーステップ周りを元通りに戻して完了です

 組み上げた後、試走してみると・・・
 プリロードを追加で1回転強くしました。
 作動に関しては油切れはしていなかったので違いは良く分かりませんでした。
 ま、でも状態は把握出来たので今後の参考にはなるかな?

 (2019.1追記)

 4年3.4万km程走行をしたのでぼちぼちオーバーホールしても良いかな?
 ・・・という判断をしてオーバーホールを実施しました。

  ショックを外していきます

 リンク周りの分解、清掃もやりますがショックのオーバーホールは業者に委託するので
 まずはこちらを交換します。

 webを徘徊していたところ、リヤタイヤを外さずにやっている人がいたので真似をしました。
 ユニトラックのリンクを外してスイングアームをジャッキで支えてショックの上下ボルトを外すと抜き出せます。

  スイングアームをジャッキで支えます

  抜き取ったリヤサス

 外したついでに油圧のプリロードの動作確認をしてみました。

  3回転で1mm位プリロードがかかる

 思ったよりもプリロードの作動量が少ないんですね。
 こりゃあもっと大胆にいじっても良いのかも?

  下が置き換えたショックです

 リヤサスを外したままだと移動もままならないので、
 持っていたZZR1400のリヤショックをつっかい棒代わりにあてがっておきました(^^;
 セッティングは多少違いますが、取り付け位置の形状は同じなのでポン付けです。

 動かした感じだと、ZZR1400の足回りの方が全体的に柔らかいかも?
 #車庫内移動だけで乗ってないのでどう変わるかは確認していません

 リヤサスのオーバーホールはZZR1400の時にもお願いした埼玉県春日部市にある
 テクニクスというお店に依頼しました。

 ショックの質問をしてみると・・・

 ・品物はオーリンズのアフター品と同じもので、セッティングが異なる
 ・純正のKYBは縮み側の調整があまり効かず、伸び側をいじると縮み側も一緒に変化するが
  このオーリンズのショックは別々に調整が効く

 とのことでした。
 今回は特に仕様に不満もなかったので通常のオーバーホールでお願いしました。

 約1週間程で作業が終わって代引きで戻ってきました。

  作業報告書や交換した部品が入っていました

 報告書を見てみると、特に問題となるような箇所はなかったとのこと。
 オイルもそんなに汚れていなかったそうなので、もうちょっと引っ張って使っても良かったかも?

 ストロークチェック用?のOリングが追加されていました

 リンク周りのメンテナンス、ショックの組み付けを実施しました。

  最初にリングナットを緩めておきます

 このリングナットですが、結構堅く締まっているのもありますし、ツメ4箇所を引っかけて回す必要があります。
 プラスドライバーと同じように押しながら回す必要があるのでサイドスタンド+輪止めでやった方が安定して回せます。

 リングナットを緩ませたらセンタースタンドに置き換えてフロントブレーキを掛け、輪止めをしてリヤ周りをばらしていきます。

  キャリパーが汚いな・・・(汗)

 見て気になったので清掃、ピストン周りにはシリコングリスを塗って軽く揉み出ししておきました。

  パッドも減ってるなぁ・・・(汗)

 今すぐ交換・・・というレベルではないですが、今年の終盤くらいには交換だろうな・・・

 タイヤを外してスイングアームを外します。

  ここもガチガチに締まってました

 雨の中とか結構走ったからかな?
 固着している感じでしたので600mmの長いスピンナハンドルで緩ませました。

  ユニトラックリンクの清掃・給油

 今回はオイルシールも交換。
 新車当時に分解してグリスアップをしたおかげか特に錆などは出ていませんでした。

  ユニトラックのオムスビの清掃、給油

  シャフトも問題なしです

 グリスをしっかり塗ってあったおかげで錆などはありませんでした。
 ベアリングやシャフトにはグリスを追加で塗り組み上げ。

 リンク本体はチェーンオイルや泥が付着しているのでパツクリ等で綺麗に清掃して、
 防汚処理として長持ちワックスを塗って磨き上げました。

  スイングアーム作動軸の点検

 オイルシールをドライバーでこじって外し、ベアリングの確認。
 こちらも錆等なく綺麗なものです。
 グリスを塗っておきました。

  何故ここに大穴があるんだろう?

 スイングアームを外していつも思うのですが・・・
 ここに大穴が開いているからだと思うのですが、スイングアームの内部に石ころが結構紛れ込んでいます。

 毎回それを取るのがとても大変なんです。

 ・・・こういう間抜けなところはやっぱりカワサキだよなぁ・・・(^^;
 覗き込まないと見えない箇所なので、養生テープでとりあえず塞いでおきました。

  トルクレンチを使って組み付けていきます

 サービスマニュアルに従って各部をトルクレンチで締め付け。
 リンク周りは仮止めして1G状態で本締めをしました。

 

 後日スイングアームの穴はデカールで塞ぎました。
 覗き込まないと解らないとはいえ、さすがに養生テープで塞ぐのはちょっと格好悪いですし(^^;

 テクニクスでもらったデカールが黒地で丁度サイズ的にも塞げました。
 これでまたしばらくは楽しく走れるかな?

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