福島ツーリング
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2016.4.30
 風が強くて寒かったものの、冬用のシュラフを持ってきたおかげで朝までしっかりと寝れました。

 昨日の残りのカステラとヨーグルトを朝ご飯に食べて撤収。
 昨日の夕方にも来ていたと思うんだけれど、仕事に向かう途中?
 の男女の方に声を掛けられて雑談。

 8時半過ぎに出発です。

  今日は風も昨日よりは穏やかです

 今日はいわきに出て、震災の時に自分が行った場所を見に行き、
 その後富岡町、浪江町に向かってバイクで行けるギリギリの場所まで行ってみることにします。

 まずは小名浜に出て塩屋崎灯台へ。

 R289〜R6に出たところでゴミ捨てついでのコーヒー休憩。
 陽が出ていると結構暑い・・・

  小名浜

 いわき・ら・ら・みゅうがオープンしていたり、
 イオンモールが建設予定だったりと5年も経てばやっぱり変わるものですね・・・

  これは5年前の小名浜

 永崎海岸、豊間に立ち寄って塩屋崎灯台へ向かいます。

  橋がかかってる

 この界隈は今丁度防潮堤の建設途中でした。

  工事中

 前は海が見えましたが、見えなくなりました。
 これが良いことなのかどうなのか・・・ 私には解りません。

  塩屋崎灯台

 美空ひばりで有名らしいのですが、私は初めて来ました。
 この界隈も津波でやられていて立ち入り出来なかったので・・・

  平薄磯地区を望む

 薄磯地区は区画整理と防潮堤工事をしていました。

 見学後、四倉、久ノ浜地区を見ていきます。

  久ノ浜地区

 久しぶりに来てみると・・・
 あれ〜? こんなだったっけ???

 お稲荷さんが残っていたので場所的には間違っていないと思うのですが、
 景色が全然違う・・・

 確か、近くに神社があったと思ったので歩いて探してみると・・・
 ありました!

  諏訪神社

 お参りをして境内で写真を撮っていると・・・
 神社の方が話しかけてきました。

 震災の時の話に始まり、今の地区の話まで・・・
 1時間近く話をしたかな?

 その中で特に印象に残っているのが、

 ・震災は悲しい出来事だったけれど、縁もゆかりもない人達が沢山支援してくれたこと。
  今もその人達はこの場所がどうなっているか気に掛けてくれていること。

 ・原発被害でなかなか復興が進んでいないこと。
  一部の人達のせいで軋轢が生じてしまっていること。

 ・東京オリンピックと、今回発生した熊本地震で福島のことが忘れ去られてしまうのではないか?

 ・少しずつ、少しずつ頑張って復興していますから、
  変わりゆく福島のことを見守っていてください。

 ・・・ということかな。
 帰りがけに、色々とお土産までいただいて、
 なんだか子供の時に婆ちゃんの家に行った時のことを思い出してしまいました。

 次に原発帰還困難区域に向かっていきます。
 南側のバイクで行けるギリギリのところまで行ってみます。

  広野町で見た看板

 広野、楢葉町はプチバブル?なのかな?
 前に比べると作業員向けの宿が沢山建っていました。
 コンビニも沢山国道沿いにあって、お客さんも結構いました。

 国道も前と比べると車の往来がかなり多いです。

  竜田駅

 原発作業員の日常を書いた漫画の主人公の由来にもなった駅名。
 ここまでは電車が来ています。

 スクールバスが止まっているということは・・・
 ここから通っている学生さんがいるのかな?

  福島第二原発へ続く道

 このあたりはところどころで人の気配があります。

  富岡駅

  これは2年前の富岡駅

 2年前に来たときと比べて駅舎がなくなり、がれきや建物が無くなっていました。
 その代わりに、除染で出たガレキが入ったフレコンバッグの山が出来ていました。

  バイクで行けるのはここまで

 富岡警察署のところで規制が入り、Uターンを指示されました。
 ちなみにここの警察官はマスクとかは特にしていませんでした。
 #私も特に防備なしですが

 少し戻って常磐道の常磐富岡IC〜浪江ICを利用して浪江町へ。
 常磐道から見える景色は・・・

 フレコンバッグの山と、
 5年前のままの屋根瓦が壊れたままの建物やブルーシートがかかったままの建物が目に付きました。

 途中の空間線量は最大で4μsVだったかな?
 今まで見た中では最大です。

 浪江ICで降りると、県道は右折しかできません。
 左折側は帰還困難区域で規制されていて、R6に向かう途中の道沿いも・・・

  こんな感じでバリゲードで封鎖されている

 景色だけ見ていれば、特にどうということもない田舎の風景。
 でもきっとこの界隈は放射線量が高いのでしょう。
 ある日、自分の家にこんなふうに

 ”帰ってはいけない。帰れない”

 ・・・となったらどう思うだろうか・・・
 複雑な思いを抱きつつ、浪江の市街地へ。

 人の気配もそれなりにしていますが、5年前と時が止まったままの場所が沢山です。

  駅前にバスが駐まっている

 ・・・と思ったら、ナンバーが付いてません。
 5年前のまま放置されているコミュニティバスでした。

 駅を離れて南下して通行可能なところまでR6を進んでいきます。

 途中の葬儀場なのかな?
 そこのところで規制線が張られていました。
 こちらの警備は民間のガードマン(離れたところには警察官もいた)でした。

 一時帰宅をする人達の休憩施設もあちこちに完備されていました。

  北側の規制線

 昼ご飯を食べそびれてお腹が空いたのですが、
 当然のことながら飲食店はないし、スーパーもありません。

 南相馬まで行くか、楢葉まで戻るか?
 ・・・と迷っていると駅からの交差点のところにローソンがありました。

 あるだけまし・・・ということで、パンを買ってイートインスペースで昼食。

  福島来たら酪王のコーヒー牛乳です!

 さて、ぼちぼちどこか幕営する場所を探して移動して行かないと・・・
 南相馬方面は震災被害で軒並みやっていないので、
 いわきまで戻るか宮城県まで行くか?

 ・・・といった感じです。

 そこで色々と調べて、小野町にあるいわき鬼ヶ城のキャンプ場に確認をして利用することにしました。
 値段は1500円程度と少し高めですが・・・仕方ない。

 そうと決まると食料を買って行かないとダメですが、
 道中は山道と警戒区域を走る高速だからスーパーもないし・・・

 と、コンビニで悩んでいる私(^^;

 そう。ここで食材買って行けば良いんだよね(^^;
 と、気がついて食料を買い込んでキャンプ場に向かいました。

 途中、川俣町でガソリンを入れたりしていわき鬼ヶ城へ。
 ・・・なんか、五月蝿そうな馬鹿若者がいるのが気になりますが、少し離れた場所に設営。
 雨も降りそうなどんより雲なのでタープも使用。

  設営完了

 米研ぎをして、施設内の温泉に入ってから夕ご飯です。

  炊飯しつつおかずを暖める

 きこり亭のきこり鍋、本当に使い勝手が良くて最高です!(^^)

 浪江のローソンにはサッポロクラシックがあったので、
 総菜をつついて晩酌を楽しみながらご飯が炊けるのを待ちます。

  豚の角煮丼(ガリ載せ)

 お焦げも良い感じに出来てとても美味しく食べられました。

  食後のデザート(^^;

 缶チューハイと甘いお菓子、最後にコーヒーを飲んで満足。
 片付けをして21時頃就寝。

 ・・・相変わらず馬鹿若者共が頭の悪そうな音楽
 #ラップ系、ヒップホップ系の歌ってなんでそう感じるんだろう?
 を流しつつ、大声で話しているのが実にウルサイ・・・

 ・・・とか思いつつも寝ちゃうんですけれど(^^;

 薄っぺらいネットの付き合いを自慢するくらいならもうちょっと気配りしようね。

 カネ払ってこんなキャンプだとちょっとゲンナリです。

・本日の走行ログ
 
 ルートラボを使用してGPS logを地図に載せています

 翌日に続く

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