・アンダーカウルを左右とも外します。
・エンジン左側下にドレンボルトがあるのでそこから冷却水を抜き取ります。
サイドスタンドで作業したほうが傾くのでやりやすいと思います。
10mmのレンチで外します。
滅多に外さない部分なのでガスケットが車体側や、ボルトに付着していることが多いので
なくさないように気を付けましょう。
金属板のガスケットなので再利用可能ですが、余裕があるなら交換が良いと思います。100円程度だし。
ドレンを外したらラジエターキャップを緩めるとクーラントが勢いよく出てきますので適当な容器で受け取りましょう。
(クーラントは有害物質なので垂れ流し厳禁です)
・抜き取れたら、リザーバータンクの水も抜き取ってしまいます。
ラジエターキャップの着いている部分の下のホースを外してあげると抜き取れます。
私のZZ-Rの場合古いのもありますがリザーバータンクがこんなふうになってしまっていました(汗)
なので、アッパカウル外してタンク洗浄の羽目になりました・・・(T
T)
なんとクーラントの緑色が激しく付着してます(汗)
前々から湯あかとかはついていたと思っていたのですが、こんなに付着していたかなぁ???
理科の実験で使ったりしたフラスコの洗いブラシとかがあれば良いのでしょうが、
あいにく持ち合わせていないんで、今回はこんな感じで挑戦してみました(^^;
やはり漂白剤でしょ?(^^;
こんな感じで漂白ちう・・・ってなんか違う?(^^;
とりあえずこの部分は放置プレイ(笑)
その他、作業を進めます。
・水道水で冷却系統内部の洗浄します。
ドレンを仮締めして(手で締める位で充分)、
ラジエターキャップのところから水道水をラジエターキャップいっぱいまで補給します。
エンジンを始動して1分くらい放置。
エンジン停めて再びドレンを外して水を抜き取る・・・
を何回か繰り返して緑色がつかなくなるまでやります。
横浜市では水道水は河川水なので問題はないと思いますが、
地方自治体によっては井戸水のところもあります。
井戸水やミネラルウォータ等の硬水の場合はミネラル分が内部に付着してしまうので、
そういう場合は値段が張りますが薬局などで精製水、蒸留水を仕入れて使うと良いでしょう。
綺麗な水が出てくるようになったら洗浄完了。
ま、この洗浄程度ではそんなに内部は綺麗にはならないのですが、古いクーラント成分は充分押し出せます。
しばらく放置して、内部の水をできるだけ出してしまいましょう。
リザーバータンクですが、
漂白剤に1時間位漬けてみましたが、あまり変化は無かったみたいです。
仕方がないので入り口から歯ブラシが届く範囲内をゴシゴシ洗ってみました。
これで量はわかるから良しとするか・・・
漂白剤を使いましたから、念入りに真水で洗浄しました。
バイク屋さんで値段聞いてもし安かったら交換してしまおうかな?
#後日調べたら\3250だったので見なかったことにしました(爆)
・ドレンをしっかり締めて、リザーバータンクを取り付けてクーラントを入れていきます。
いつもカワサキ純正品を使っているのですが、今回は純正品の製造元のCCI製のものが安く入手出来たので
それを使いました。
CCIのクーラント。同等品で値段は半額以下(^^;
非常に身体に悪そうな色の立山連峰の水(爆)
ZZ-Rの冷却水容量は2.5Lなので、クーラント原液1L+水道水1.5Lとなり指定の50%濃度では
ないのですが(40%濃度となるので凍結温度は-24℃です)
私は温暖地に住んでいる人間なのでそんなに低温にならないから全く問題ありません。
錆などの不具合も今までずっとこの濃度で14年程使ってきていますが問題になっていません。
混合しなくても、先に原液を全て入れてしまってから水を足していっても問題ないです。
(どうせエア抜きするのに即エンジンかけますから循環して混ざってしまいます)
・冷却水をラジエターキャップ口切りいっばいまで入れたらエア抜きをします。
常にキャップいっぱいに水が入っているようにしておいた状態にしておきます。
軽く車体をゆさゆささせたり、ラジエターをコンコン叩いたりするとエアが出やすいです。
何回かやったら、ウォータポンプ部分、サーモスタット部分のエア抜きボルトを緩めてエアを抜き出します。
ポンプのエア抜きボルト(10mmボックスレンチ使用)
ウォータポンプはエンジン左側にあります。
この黄色いボルトを緩める(外さなくて大丈夫)とエアが出てきます。
キューと言う音がしなくなってクーラントがにじんできたら元通りに締め込みます。
黄色い部分がサーモスタットのエア抜きブリーダ
こちらはラジエターキャップ、リザーバータンクです。
エンジンを始動してサーモスタット部分のブリーダを少し緩めるとクーラントが飛び出てきますから締めて
サーモスタット部分のエア抜きは完了です。
こちらはエンジンで暖まった水が出てきますから、手早く作業を済ませちゃいましょう。
・ラジエターキャップをしっかり締めてリザーバータンクにクーラントをFULLまで入れます。
この状態でファンが回るまでエンジンをかけっぱなしにします。
時間待ちの間ヒマですから(笑)エア抜き穴や、
キャップを締める時に漏れたクーラント類はシミになるので大量の水で流しておきましょう。
自分の生活環境ですと、家のところでいつまでもエンジンかけっぱなしは騒音公害間違いなしですし、
アイドリングでの放置はエンジン温度が上がるのに時間もかかるので、
近所の工業団地まで試運転がてら走りに行き、そこでエンジンをかけたままにしています。
エアが抜けていない可能性もありますから、エンジン回転は控えめにしましょう。
ま、ZZ-Rだったら3000rpmも回せば町中で充分流れをリードできるので問題ないですけどね(^^;
大抵ファンが回るくらいまで暖めるとリザーバーに結構な空気の吹き返しがあると思います。
2年程使ったラジエターキャップです。結構ゴムパッキンがヘタってますね。
また、ラジエターキャップはそんなに高い部品でもないですしここの弁がおかしくなると水吹き出し
のもとになるのでクーラント交換と同時に取り替えちゃう方がよいと思います。
・エンジンを完全に冷やしてクーラントをHレベルまで入れて作業完了です。
クーラントもブレーキ系統と同様に冷却系が正常であれば基本的に減ることはないので、
もし減っている場合はオーバーヒート等を疑う方が良いですね。
(同等濃度のクーラントを足せと指示があるのはそういう理由だと思う)